こんにちは、ライブドアブログ編集部です。

女性たちの過酷な体験をつづったブログ『サレ妻あいかの備忘録』が、このたび月間1,000万PVを達成しました！ 文章メインのブログとしては初の快挙を成し遂げられた管理人のあいかさんにお話をうかがいました。

ーー月間1,000万PV達成おめでとうございます！ あらためまして、12月末に達成した時のお気持ちはどうでしたか？

12月末はPVよりも連載を完結させることの方で頭がいっぱいで、月間1,000万PVについては「やった、超えてた！ よかった」という感じでした。
12月に入って読者の方から「これは年内に終わるの？」とか「スッキリして正月を迎えさせて」みたいなコメントが相次いでいたので、「年末には連載を終わらせなきゃ」ってそればかり考えていました。


▲お祝いの特製トロフィーをお送りさせていただきました！

ーースッキリして新年を迎えたいという読者の方の気持ち、すごくよくわかります。
Instagramで最初に投稿を始められた時は、ここまでの成長は予想していましたか？

全然予想していなかったです。フォロワーが1万人まで増えるといいなとは思ってましたけど、何カ月もがんばってやっと達成できるものだろうし、そもそも自分の体験談だけで終わる予定だったので。それが気がついたら2カ月ぐらいでフォロワーが1万人を超えていて……自分の体験談の連載が終わる頃には3万人くらいになっていて、本当に驚きました。

ーーすごいスピードでフォロワーさんが増えていったんですね。ブログを始めたきっかけは何でしたか？


ーーブログを始めてよかったことなどはありますか？

やっぱりいろんな方と知り合えたことですね。もちろん他のSNSでもコメントやDMでやり取りさせていただけることもあるんですが、ライブドアブログを始めてからは、忘年会などでお話しする機会を与えていただけたりするので。本当に色々な刺激を受けていると思います。


▲あいかさんが最初に書かれたご自身の体験談『海外赴任中の夫が現地女性と重婚していた話』がこちら！

ーーブログをたくさんの方に見てもらうために工夫したことは何かありましたか？

目次のページを作ったりお話の前後にリンクを付けたり。読者の方からいただいたご要望どおりに対応していきました。あとは表紙にイラストを入れたことですかね。やっぱり文字よりもイラストがあった方が目を引くと思って。

ーー作者と読者さんがコメントでやり取りして影響を与え合えるのは、ブログならではのいいところですね。

そうですね。色々な方がお話のヒントだったり解説だったりを加えてくださることで、私の文章力の至らないところを埋めてくださってると思うんです。本当にありがたいですよね（笑） 今回の月間1,000万PV達成も自分だけの力じゃなくて、コメントをくださる方々のお力も大きかったと思います。

ーー読者の方々のコメントもあってこその『サレ妻あいかの備忘録』という感じなんですね。

本当にそんな感じです！ 連載途中で自分でも思いも寄らなかったところに焦点を当てるコメントを書いてくださる方が現れると「そこも掘り下げて書いた方がよかったかも」って思って書き直したりもします。リアルタイムで作品に赤ペンを入れていただいているような感覚ですね。

ーー自分のコメントで物語に影響を与えることができるのはうれしいし、みんなで盛り上がれるのは純粋に楽しいですよね。

そうですね。特にそういった盛り上がりを感じたのは、『ママ友はフレネミー、そして夫の不倫相手』という連載でしたね。最後まで不倫相手が誰だかわからなかったので、いろんな推測コメントが行き交っていて、中には私の想像を遥かに超えるような展開を予想される方もいたりして、毎日いただいたコメントを読むのが楽しみでした。

▲ママ友はフレネミー、そして夫の不倫相手　1 : サレ妻あいかの備忘録より

「コメントにはできる限り返信する」「体験談提供者に書いてもらってよかったと思っていただけるように書く」

ーー頻繁に更新されていますが、1日にどのくらいの時間をブログに割かれていますか？

子どもが寝ている時に書いているんですが、書く前の段階で、起こった事実や時系列はプロットとして既にまとめてある状態で連載をスタートさせているんです。あとはどこに肉付けをしていくか考えながら書くだけなので、記事自体は30分くらいで書けますね。
ただ、絶対にコメントを返すようにしていて、少ない時は10〜20分ぐらいで終わるんですけど、最終回が近づいてくると1日に300〜400件コメントをいただくことがあるので、その時はコメントを返すだけで1時間ぐらいかかってしまうこともあります。

ーーコメントに返信することはあいかさんの中での決めごとだったりするんですか？

はい、できるだけ返そうと思ってやってます。読者さんが貴重なお時間を割いてコメントを書いてくださっているので、できるだけお返事したいなと思ってます。純粋に応援がうれしかったりしますし、ご指摘もありがたいなと。…ただ先ほどもお話しした通り、コメント返信だけで1時間を超えることもあるので、いつか限界が来るかも…とは思ってます。でも、はい。今のところはがんばってお返事させていただいてます。

ーーあいかさんのブログのコメント欄は平和ですよね。

ありがたいことに平和ですね（笑） 私よりもコメント欄の住人のみなさんの方が意識して平和を保ってくださっていると思います。私自身が心がけているのは、ご意見をできるだけ否定しないこと。そう受け取られてしまったことが私の本意ではなかったとしても、いただいたご意見はご意見として受け止めるようにしています。

始めは自分の体験談だったので書きやすかったんですけど、最初に知人の体験談を書いた時は「最後までちゃんと書けるのか」とか「体験談を提供してくれた方が叩かれないように」とかはすごく考えましたね。

ーー自分のことなら大丈夫な部分も、人のこととなるとプレッシャーもあって難しいですね。

そうですね。読者に誤解を与えてしまったら体験談を提供してくれた方に申し訳ないですし。基本的に私は『海外赴任中の夫が現地女性と重婚していた話』とか『産後10日でホームレスになった話』とか、タイトルに起こった事実を入れるようにしているんです。もちろん身バレ防止のために創作も加えるんですけど、事実は事実としてあって、私が書きたいのはその事実がなぜ起こったのか、なぜそんな行動をしたのか、その時どう思っていたのか、その時の人間の動きそのものなんですよね。なので私の書き方がまずくて体験者の真実が伝わらなかったら、というのは毎回プレッシャーでもありますし、一番考えるところでもあります。

ーー体験談を採用した方からブログを読んでの感想などは聞きますか？

聞きます。やっぱり気になるので（笑） ありがたいことに現状「書いてもらえてよかった」「コメントを読んで救われた」と言っていただいています。「客観的に見たら、ここはこんな風に考えるべきだったんだね」とか、ご自身でも振り返りながらご覧いただいているみたいですね。


▲産後10日でホームレスになった話　1 : サレ妻あいかの備忘録より

“昼ドラ”のように楽しんでもらいつつ、「結婚後も違う道を選べる“選択権”を持ち続けることの大切さ」を伝えていきたい

ーーお話を書く中で、特に意識していることなどはありますか？

結婚前に相手のことを全て見抜くことは不可能だと思うんです。結婚して初めてわかることも多いので。ただ「間違えた！」と思った時に、引き返したり違う道を選ぶ、選択の権利を手放さないようにすることって大事じゃないですか。そこは盛り込んでいきたいなと。

ーーそれはあいかさんのブログを読んでいて共通して感じるメッセージですね。

伝わっていたらうれしいです（笑） どんな理由があったとしても、誰かから暴言を吐かれたり、傷つけられた時に絶対に我慢しなきゃいけないことはないと思うんですよね。「離婚は恥」という考え方もまだ根深いんじゃないのかなって思うんですけど、だからってそのままの状況で心を壊してしまうよりは、違う道を選べればいいなって。

ーーあいかさんのブログでは、サレた側が被害者のままでいないところがすごくいいですよね。

みなさん強いですよね！ でも、最初から強かったわけではなくて、周りの人の助けも借りながら、立ち上がっていくっていう。

ーーあいかさんのブログはセレブや芸能界などといった特殊な世界がのぞけるというのも大きな魅力ですよね。

他のブロガーさんとのコラボや漫画化にもチャレンジしてみたい

ーーあいかさんのご活躍によって、同じようにイラストは描けないけれど何か発信したいと思っている方々が「自分も挑戦してみよう」と勇気をもらえそうな気がします。

絵が描けないからあきらめている方もいるんじゃないかと思うので、そうだったらうれしいです。
私が自分の体験を書いてみようと思ったきっかけは、ブログ『♂♂ ゲイです、ほぼ夫婦です』の歌川たいじさんの影響が大きくて。最初に『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の映画を観たのをきっかけに歌川さんの作品を愛読させていただいているんですが、自分の辛かった体験をあんな風にしっかり整理して、ちゃんと読み物として面白く書けるんだ！ ってすごく感銘を受けたんですよね。

ーー歌川さんの作品はどれもすばらしいですよね。

歌川さんの文章からは熱量を感じるんです、すごく。あんな風に表現できる文章力が欲しいですね。オンラインではたまにコメントのやり取りをさせていただいているんですが、リアルの忘年会があったらぜひお会いしたかったです。めっちゃ緊張して何も喋れなくなりそうですけど（笑）

ーーコロナ禍が明けたらお会いできる機会を設けたいですね。ちなみに、今後チャレンジしたいことなどはありますか？

できれば漫画を描けるブロガーさんとのコラボをやってみたいです。私、イラストは描きますが漫画は描けないので。シナリオ書きますのでどなたかぜひ漫画にしてください（笑）

ーーいいですね。過去の連載の漫画化なども考えていたりはしますか？

『され妻つきこブログ｜アラサーママのサレ妻経験録』のつきこさんが先例を作ってくださっているので、チャレンジしてみたい分野ですね。実は今水面下で漫画化・電子書籍化が決まっている作品が何作品かあるので、読者の方にはお楽しみにしていていただけるとうれしいです。とはいえまだまだ作品はありますから、どなたかお願いします（笑）

ーー既に読み終えた連載も、漫画で読めるならあらためて始めから読んでみたいですね。ちなみに、過去のお話の中で特に印象に残っている体験談はどれですか？

お話をうかがった時点で、私が酷い！ と思ったのが「産後10日でホームレスになった話」でしたね。人間としてあり得ないだろ！ って。あとは「ママ友はフレネミー、そして夫の不倫相手」のお話をうかがった時も、あまりの酷さに絶句しました…。そういった意味でこの2つのお話は特に印象深いですね。

ーーどちらもとても衝撃的なお話でした。これから初めてあいかさんのブログを読む方におすすめの連載はありますか？

そうですね……一番反響が大きかったのは「毒妹戦記」かなと思うので、読んでいただけるとうれしいです。「私も毒家族出身なのですごく刺さりました」と言っていただくことが多かったです。

▲毒妹戦記　1 : サレ妻あいかの備忘録より

ーー最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

本当に感謝しかないです。文章だけの私のブログが月間1,000万PVというすごい記録を達成できたのは、本当に読者さんのおかげなんです。コメントをたくさんいただけていることもそうですが、本当に読んでくださっている方々あってのブログなので、今後ともご一緒に泣いて笑って怒ってムカついてスッキリして盛り上がっていただけるとうれしいです。