こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
漫画ブログ『カエルDXのオタ活日記』が、このたび月間1,000万PVを達成しました! 快挙を達成された管理人のカエルDXさんにお話をうかがいました。

▲カエルDXさんのイラスト入り特製トロフィーをお贈りさせていただきました!
ーー月間1,000万PV達成おめでとうございます! まずは、達成がわかったときのお気持ちを教えていただけますか?
▲カエルDXさんのイラスト入り特製トロフィーをお贈りさせていただきました!
Twitterのバズを生かして人気を急拡大! チャンスを生かす努力を重ね、月間1,000万PV達成!
シンプルにうれしかったです。その前の半年間がきつかったので、その反動もあってうれしかったです。
ーーやはり2月に『25歳成人オタク男性がママにコーディネートしてもらったレポ漫画』がTwitterでバズった影響が大きかった感じですか?
そうですね。あれが完全に起爆剤でした。ブログもそうだと思うんですけど、Twitterで1個バズると次に上げるものもバズりやすくなるんで、その連鎖が今も続いている感じです。
ーーあの連載は導入部分から引きつけられて、すごく面白かったです!
自分の中でも最高傑作ですね。オタクファッションをネタにしようというのが念頭にあって、漫画に出力したら面白かったっていう感じです。もともとはYouTubeに上げようと映像で撮ったものを切り抜いて使っていて、動画にするのが面倒で漫画にしただけなんですけど(笑)
▲『25歳成人オタク男性がママにコーディネートしてもらったレポ漫画』を掲載したツイートには、8.3万以上の「いいね」が!— カエルDX (@kaeru_dx) February 2, 2022
25歳成人オタク男性がママにコーディネートしてもらったレポ漫画 その1 pic.twitter.com/ehtk3Gzokm
ーーその後の連載も引き続き好調でしたよね。
そうですね。グラフを見るのが好きなので、デスクトップにPVのページを常に開いていてそれを朝昼晩見るのが楽しみなんですけど、『オタク兄が反抗期の弟の心を開くレポ漫画』の連載をやってるときにもうひとがんばりすれば月間1,000万PVに届くかもしれないとなって、1日2回更新したりしてがんばりました。
ーーそして、見事に月間1,000万PVを達成されて、周りの反応などはいかがでしたか?
家族はネットのことがそこまでわからないから「1,000万PV……はて?」みたいな感じでした。ただ、うちの母親がまめきちまめこさんのブログがめちゃくちゃ好きで、僕のブログがまめこさんと同じランキングに入っているのを見せたら初めて「すごい」って言ってました(笑)

▲【連載】【1話】オタク兄が反抗期の弟の心を開くレポ漫画 : カエルDXのオタ活日記より
「読みやすさと面白さの追求」と「チャンスが来たときは全力で取りに行くスタンス」
ーーたくさんの方に読んでもらうために工夫したことなどはありますか?縦漫画にしたことですね。ライブドアブログのトップの人たちは縦漫画が多いし、伸びてる人のやり方は真似してみようっていうスタンスなんで。それに、縦漫画って漫画に慣れてない人でも読みやすいと思うんです。たぶん、ブログを読まれる方ってコマ割りされた漫画を普段から読んでる方だけではないと思うので、そういう意味でも適してるかなとは思います。
ーー確かに、WEBではスマホでスクロールして読める縦漫画の方が確実に読みやすいですよね。
Twitterでは、何か工夫していることなどはありますか?
通勤通学する人に読んでもらいつつ、いつも同じ時間に漫画を上げてることを読んでる人に根づかせるために毎朝9時に定期ツイートするようにしてます。ツイートして最初の1時間でどのぐらいの「いいね」がつくかわかるんですよ。その1時間で、「いいね」が3,000件前後ついたら最終的に数万件「いいね」がつくんです。
ーーすごい知見ですね。カエルDXさんのTwitterフォロワー数は2022年4月なかば現在で24万人以上と、すごいことになっていますが、何をきっかけにここまで伸びたと思いますか?
う〜ん……僕の持論になっちゃうんですけど、チャンスが来たときは全力で取りに行くっていうスタンスなんですよ。オタクファッションの漫画や教育実習の漫画がTwitterでバズったときに「これはガチでやるしかない」と思って。それまでブログ作業は1日2時間ぐらいだったんですけど、そこからは6時間ぐらいかけてました。同じコマ数でもネタの密度を上げたり、セリフを見直したり、コマの視線誘導を確認したり、かなり詰めて描くとバズるんです。するとあらゆる数字が波状的に伸びてくるんで(笑)
ーーバズというチャンスをラッキーで終わらせず、しっかり努力された結果なんですね。
ただ、バズるのって難しいじゃないですか。1回バズっちゃえば作業量が増えるだけで数字は取れ続けるから、パチンコで言ったら確変ですね。僕、Twitterってパチンコだと思ってるんです(笑) 最初のバズが当たりで、次に抽選を勝ち取ってラッシュに入るたびに次も全力でバズらせるんです。簡単に言えば、波を逃さないっていうことですね。

▲【連載】オタクが教師を目指したレポ漫画 第1話「選択!!教職課程」 : カエルDXのオタ活日記より
こちらはTwitterで2.9万件以上の「いいね」がついた、カエルDXさんが教職課程を受けたときのエピソード。
雑誌連載打ち切りのピンチを、ブレイクのきっかけに変えた!
ーー最初にWEBで漫画を発表し始めたのはいつ頃だったんですか?カエルのキャラでやり始めたのは、3〜4年前にアニメの影響で登山したときですね。登山がめちゃくちゃ面白かったから、漫画にしようっていうのが始まりです。そのときはまだ会社員で、趣味の延長のような感じでした。その前はイラストレーターを目指していたので、同人活動とか2次創作を主にやっていました。
ーーそうだったんですね。ちなみに、ブログを始めたのはどういうきっかけだったんですか?
会社を辞めた後、各WEBメディアに記事を書いた執筆料とLINEスタンプとか、細かい収入源をかき集めて生活してたんですけど、その収入源をちょっとでも増やしたいと思ってマネタイズできるライブドアブログを始めてみたのが最初ですね。ライブドアブログが一番大きいブログサービスだったので。

▲オタクがアニメの影響で登山したレポ漫画[瑞牆山] : カエルDXのオタ活日記より
ーー漫画家として単行本も出されてますが、創作漫画とカエルキャラのエッセイ漫画ではどちらが先だったんですか?
ややこしいんですけど、最初に登山の漫画を上げ始めて、Twitterをやりつつ案件をやりつつ脱サラして、その後にライブドアブログで公式候補になって。でも、商業作家になりたい思いもあったから商業の連載を立ち上げたら、それがあまりにも忙しくてWEB上の活動が全然できなくなって、一度ライブドアブログもやめました。そのときは「この商業漫画を絶対に成功させる!」っていう気持ちでやってて3巻までは単行本を出せたんですけど正直思ってたより売れなかったんですよね(笑)
ーーやはり商業漫画の世界は厳しいですね……。
その後「これは動かないとマズイな」と、またWEB漫画を描き出すようになって今に至る感じなんです。だから、単純な話、商業漫画がうまくいかなかったから戻ってきたっていうだけなんですよ。商業漫画をアニメ化まで持っていくぞって思ってたんですけど、才能がなかったです(笑)
ーーただ、今回のようなすばらしい成果を見ると「ピンチをチャンスに変えた」とも言えますよね。
結果としてはそうですね(笑) 収入もバグレベルで上がったし、商業連載をやっていたときはそれ1本に打ち込んでいたから頭が凝り固まっていたんです。今は、連載もやりつつブログもやっていて、かなりフレキシブルな感じになりました。ちょっと大人になったかなあっていう感じですね(笑)
ーー(笑) 過去記事の中で特に気に入っている記事などはありますか?
カテゴリからレポ漫画に飛んでもらうと、初めて登山した話とかキャンプに行った話とか初々しい時代の漫画がおすすめです。けなげに物事を楽しんでる頃の僕がいるので(笑)
ーーオタク系漫画とアウトドアってギャップがあって面白いですよね。
よく言われます。もともと自然が好きで、今後もアウトドア系の記事は強化したいですね。目標は富士山登ってみたレポ漫画を描きたいっていうのがあります。

▲オタクがアニメの影響でキャンプしたレポ漫画[ふもとっぱら] : カエルDXのオタ活日記より
「1日が26〜27時間」独特なライフスタイルは“健康”のため
ーー会社を辞めてフリーランスになられたとのことですが、どういう流れで決心されたんですか?副業の収入が会社の収入を超えたっていうシンプルな理由なんですけど、あとは両方続けるのは無理だなあっていうのがありました。あと、朝起きるのが辛い(笑)
ーー(笑)今はどんなスケジュールで生活されていますか?
起きて、ブログのリンク貼ったり事務的な更新をして、食事に出かけて帰ってきて、次の日のブログを描いて、余った時間で別の仕事をして寝るって感じなんですけど、1日26〜27時間で生活してるので時間は本当に無茶苦茶です。よくはないとは思いつつ、散歩はたくさんしてるんでセーフかなと。
ーーフリーランスならではですね。自分のペースで生活できて、ある意味健康的ですよね。
そうですね。健康です。
ーー1日何時間ぐらい作業されてるんですか?
最低でも12時間ですね。
ーーえ! それはかなり長時間労働ですね。
ブログとは別で月刊24ページの商業連載とWEBメディアの連載もいくつか持ってるんで、そのぐらいやらないと普通に回らないですね。
でも、作業しながら映画かアニメかYouTube見てダラダラやってるんで、12時間仕事してるけど、集中したら8時間で終わる内容かもしれないです。
ーー好きなものを流し見しながらの作業はストレスも少なそうでいいですね。ただ、睡眠時間はちゃんと取れてますか?
僕10時間寝るんですよ。10時間寝て、12時間作業して、食事とか散歩したりして1日26時間かかります。ガッツリ寝てるからこそ回るんで。ここで睡眠時間を削ると早死にします。
あと、服とかに興味がない分、食事には結構お金を使ってますね。毎日大戸屋に行ってます(笑)
ーー(笑)健康的に生活されていることがわかって安心しました。
ほどほどを心掛けてます。ライブドアブログに本腰を入れる前、商業連載に本気だった頃は毎日12時間じゃ済まないぐらい集中して描いてたんですけど、体を壊しちゃったんです。自律神経がおかしくなって、熱がないのに熱があるように感じたり倦怠感が取れなかったりして半月ぐらいやばかったんですけど、そこから健康に気を使うようになりました。そのうち、「健康診断やってみた」っていうネタで漫画を描こうと思います。
ーーいいですね! 漫画家さんの健康診断ネタ、ぜひ読んでみたいです。
ちなみに、今もシェアハウスで生活されてるんですか?
はい、3人で住んでます。ただ、2カ月後に解散する予定です。 特にケンカしたとかではないんですけど、みんな大人になったっていう感じで。僕は今と同じ区内で引っ越す予定で家も決めてます。ライブドアブログパワーでちょっといい家を借りました(笑)
ーー(笑)いつかライブドアブログ御殿を建てた折にはぜひ取材させてください。今回の引っ越しについてのレポもブログに描かれたら面白そうですね。
はい、描くつもりです。なんでもネタにするんで(笑) 椅子を買った回、机を買った回とか1カ月ぐらいこすり続けるかもしれないです(笑)

▲【1日目】絵日記「オタクシェアハウス、始動」 : カエルDXのオタ活日記より
たくさん読まれていることが至上の喜び。夢は月間1億PV!
ーーブログを続けるモチベーションになっているものは何ですか?PVですね。「こんだけ見られてるんだ!」っていうのが一番のモチベーションです。漫画家にとって一番不幸なのは読まれないことだと思うので、たくさん読まれているのが至上の喜びですね。自分が紙の雑誌で連載していたときは、満足いく数の読者がつかなかった。それでも読んでくれていた人には感謝していますが……。そういう苦い経験をしてきた身からすると「月間1,000万回も読まれるって何?」っていうレベルです(笑)
ーーしかも、ブログは雑誌と違ってカエルDXさんの漫画だけを読みに来てくれてるわけですもんね。
そういう楽しみもありますね。ここまでの規模になると、媒体を運営してる感じになってくるので「この連載、ちょっと数字ついてないから10回で打ち切るか」みたいな『なんちゃって編集部ごっこ』ができる面白さもあります(笑)
ーー(笑)編集長的な視点で見て、初めてカエルDXさんのブログを読まれる方におすすめの記事はどれですか?
読みやすさで言ったら絵日記カテゴリの記事とか、タグからレポ漫画に飛んでもらって連載を読んでもらうか。オタクが2年ぶりのコミケに出たレポ漫画はサクッと読めて面白いかもしれないです。

▲【連載】オタクが2年ぶりのコミケに出たレポ漫画 第1話 「行くぞ!!コミックマーケット!!」 : カエルDXのオタ活日記より
ーー今後、対談してみたいブロガーさんなどはいらっしゃいますか?
『も~さんの隙あらば自分語り』のも~さんとは昔からTwitterで繋がってて、いいねをし合ったりしてるんで、話しやすそうだなと思います。あと、コロコロコミック読者だったので『曽山一寿のそやまんがぶろぐ』曽山先生にもお会いしてみたいです。ただ、年齢層が僕だけ違うから話が合うかなとか若いのに調子乗ってるって思われないかなっていう不安はあります。
ーー(笑)それは大丈夫だと思います。次の目標などはありますか?
欲を言えば年内にTwitter30〜40万フォロワー、ブログは月間1,000万PVをキープして、年間1億PVですかね。あと、最近Instagramもちょっとがんばってて、インスタフォロワーは年内に2〜3万フォロワー。とにかくいろんなところで数字を持っておいて、Twitterが滅んでも大丈夫なようにリスク回避をしておこうという。あとは「炎上しない」ですね。気にしいなんで(笑)
ーーいい目標ですね(笑) 将来の夢などがもしあれば教えてください。
Twitterフォロワー100万人、ブログが月間1億PV、月収1億円かな(笑) 現状に満足してるわけじゃないので、これからもガンガン伸ばしていこうとは思ってます。負けず嫌いなんで、やるからには1番になりたいです。描く題材も手を替え品を替え、器用にやっていきたいですね。
ーーお話をうかがっているとネタには困らなそうですね! 最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
感謝です! ただただ、読んでくれて感謝です。僕のモチベーション的に読まれないと体が動かないんで、まず読者がいてくれて成立してるコンテンツだと思うので、あなたたちがいてくれてこそのこの漫画だよって感じです。
ーー本当に読者さんあってこそですよね。本日はありがとうございました!
見た目は朗らかな好青年といった印象のカエルDXさんですが、漫画家としての夢や鋭い分析力など、内に秘めた熱いものを感じさせるすてきな方でした。『カエルDXのオタ活日記』、ぜひチェックしてみてくださいね。

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