▲お祝いの特製ケーキとトロフィーをお贈りさせていただきました！

ーー何が決め手となってここまでPVが伸びたと思われますか？

スピード的な話をすると、やっぱり5人で運営しているので1人で運営するよりも出せる記事の本数が多いっていうのもあるかと思います。また、運営協力の会社さんが5人の運営者を尊重しながら「こういう企画をやってみたら」とか「こういうものが面白いのでは」とか、こちらが考えつかないようなアイデアをどんどん提案してくださるので、そういういろんな人の力があって達成できたのかなと思ってます。

ーー具体的には、どういう提案をいただいたんですか？

「“され妻”以外にも多様なジャンルのお話を並行して連載することによって、様々な属性の人に広がっていく」というアドバイスをいただきました。それで並行する連載を少しずつ増やしていって、新しい読者さんがどんどん増えている実感があったので、私たちとしてもいろんなエピソードにどんどん挑戦しようっていう方針に変わっていきました。

ーーそうですよね。最近は義家族やママ友などのお話も増えてきて、どれもすごく読み応えがありますよね。

そうですね。私たち運営者5人が不倫をされた者同士なので、そういう“され妻”的なエピソードがいいんじゃないかと思い込んでいた部分があったんです。でも、よく考えてみると不倫されている人よりは、義家族やママ友との関係に悩んでいる人の方が多いと思うんです。そういった意味でも新しいジャンルに挑戦してみてよかったですし、共感してくださる方は増えたように感じます。


▲#1義母はもう一度ママになりたいらしい : され妻つきこブログ｜アラサーママのサレ妻経験録より
こちらは、つきこさんが個人的に推しエピソードだと語る義母との関係を描いたお話。

5人の仲間でブログを共同運営。それぞれの生活スタイルに合わせてフレキシブルに

ーーテキストで展開するサブブログ『され妻Storyブログ』も精力的に更新されていて大変かと思いますが、運営のコツなどはありますか？

もともとテキストの投稿から始めたのもあって、シナリオはがんばりたいっていう思いもあるので、こちらはシナリオに集中して漫画は漫画家さんにお任せして、うまく分業ができるようにやっているというのはありますね。たくさんの記事を作るにはこのやり方がマッチしているなと思います。

ーーなるほど。それぞれが自分の得意分野に集中して効率的に運営をされているんですね。

はい。5人それぞれフルタイムで働いていたり、小さい子どもがいたり、生活スタイルが違うので、このやり方が合っているかなと思います。

ーーつきこさんは1日にブログのために作業する時間はどのぐらいかけられていますか？

まとめてやる日とちょっとだけやる日があって結構バラバラで、在宅で他のお仕事もやっているのでその波に合わせてなんですけど、多いときは3〜4時間ぐらいは作業してるかもしれないですね。自分で全部やってたときに比べたら、作業がブラッシュアップされてようやくバランスが取れてきた感じがあります。

ーー担当しているお話は5人の運営者さんで共有されたりしているんですか？

全員で選定するというよりは「これをやりたい」っていうのが各々あるので、さらっと目を通したりはして被らないように気を使ってはいるんですけど、個人の裁量で任せている感じです。私は他のメンバーの連載を一読者として楽しみに読んでます（笑）

ーー最近、共同運営者のマリコさんの漫画が書籍として発売されましたよね。

はい、とてもおめでたいムードになりました。「いっしょにブログをやろう」と最初に声をかけたのがマリコさんだったので、ずっといっしょにやってきた者としてとてもうれしいできごとでした。始めた頃は出版につながるなんて想像もしてなかったので、夢があるなあと思ってます。本当にスマホひとつで始めて、誰でもできることだったので。




▲#1バイバイ！クソ旦那 : され妻つきこブログ｜アラサーママのサレ妻経験録より

“モラハラ”や“子育て”など、より多くの人が共感できるエピソードを扱っていきたい

ーー最近、読者さんからの反響が特に大きかった連載などはありますか？

最近だと、ヒヨリさんの「娘の先生との最低な不倫」の反響は大きかったです。場面によって、反応に差があるんですが、不倫相手の女性が約束を破って現れなかった場面で「なんて非常識なんだ！」っていうコメントが殺到したり、やはり共通の敵のような存在がいるときに読者の方が盛り上がってくれる印象がありますね。私も結末を知らない連載もあるので、読者の方と同じ気持ちで楽しんで読み進めてます。

ーーつきこさんご自身の担当で、最近特に手応えを感じた連載はありますか？

読者のさおりさんの「デリカシー皆無ママ友」のエピソードは、読者の方からかなり反響がありましたね。あと、私の出産にまつわる「夫の不倫相手は友達でした」の出産編も、コメントを見ていると反響が大きかったです。

ーー波乱万丈なエピソードが目白押しですね。

そうですね。自分でもなかなかない経験をしたなとは思うんですけど、誰にでも起こり得ることでもあるじゃないですか。出産についての話は共感してくれる方も多かったので、今後は育児にまつわる話もやっていけたらなとぼんやりと考えています。

ーーこれから扱ってみたいテーマなどはありますか？

ジャンルとしては、夫婦間のトラブルって浮気や不倫以外にもあると思っていて、モラハラとかセックスレスとかそういった悩みが多く寄せられていて。今まではあえて取り扱わなかったんですけど、やはりかなり多いのでやってみようかと思っています。

ーーモラハラはかなり幅広く共感され得るテーマですよね。結婚に限らず、恋人同士とかあらゆる人間関係であることですし。

そうですよね。どういう発言がモラハラになるのかっていうハードルって意外と低いじゃないですか。そういった意味ではいろんな人に刺さる内容にできそうだなと思ってます。


▲#01夫の不倫相手は友達でした〜出産編〜 : され妻つきこブログ｜アラサーママのサレ妻経験録より
こちらは、つきこさんご自身の出産にまつわるエピソード

在宅での仕事に移行して、意識的に“リフレッシュ”を心がけるように

ーー最近はどんな風に1日を過ごされているんですか？

朝、息子を保育園に送ったら、ブログとは別にライターのお仕事をいただいているのでその執筆や打ち合わせをして、そのボリューム次第でブログの作業をしている感じです。
在宅で仕事を始めた当初はコントロールが下手で、連絡も「すぐ返さなきゃ」ってなったり、夜もダラダラと仕事をしてしまっていたんですけど、今は「息子が帰ってきてからは仕事をしない。パソコンを触らない」とマイルールを決めました。

ーー在宅だからこそ、切り替えは大事ですよね。気分転換やリフレッシュはされていますか？

植物を育ててるんですけど、暖かくなってきて毎日成長するのを見るのが楽しくて（笑） 新芽が出てくるのが面白くて毎日観察してます。
あと、煮詰まったときなどは日光を浴びて外の風に当たるのを取り入れ始めました。パソコンがある部屋が暗くて陽の光を浴びないのが健康に悪いかなと思い始めて、最近ベランダに椅子を置いたんです。気持ちの切り替えもできて、いいリフレッシュになります。出社して働いていたときはそういうこともしづらかったので、働き方が変わってできるようになりました。

ーーご自分の気持ちいい働き方が上手にできているのはすばらしいですね。
これからの目標について教えていただけますか？

月間2,000万PVは突破したので、次は月間3,000万PVを目指してがんばっていきたいなと思います。あと、漫画を増やしているので私たちも新しいシナリオをどんどん作っていきたいなと思っています。そして、新しいジャンルにもチャレンジしつついろんな人に見てもらえたらなと思います。

ーー現在でも様々なジャンルのお話が揃ってきていて、より多くの方が楽しめて共感できるようになってきていますよね。
では、ブログ以外のことでもいいのですが、将来の夢などはありますか？

ドラマ化が夢です。書籍化が目の前で実現していったのを見て、私はドラマとか大好きなので映像化が実現したらいいなと思います。

ーーいいですね！ 相手を成敗して終わるだけではないリアルなお話が多く、奥行きを感じるのでドラマとしても成立しやすそうな気がします。

そうですね。私の体験談の「夫の不倫相手は友達でした」の場合は不倫相手がもともと友人だったのもあるかもしれないです。もちろん負の感情は持っていたんですけど、彼女には彼女のバックグラウンドがあるので、優しさとかでは決してなくて自分びいきにせず見せていけたらなと思っています。


▲#01夫の不倫相手は友達でした〜出会い編〜 : され妻つきこブログ｜アラサーママのサレ妻経験録より
こちらは、のちに夫の不倫相手となってしまう友人との出会いを描いたエピソード

最初は「私なんかの投稿は誰も見ないんじゃないかな」と渋った時期も。勇気を出して始めてみたら思った以上に反響があった

ーーつきこさんのブログを見て、自分もブログを書いてみようかなと思っている方にアドバイスするとしたら？

始めの一歩を踏み出すのが実は一番ハードルが高いんじゃないかと思うんですよね。私も始めるときに先にやっている方を見て「私もやってみようかな」ってなったんですけど、「私なんかの話は誰も聞いてくれないんじゃないかな」とか、「私なんかの投稿は誰も見ないんじゃないかな」と渋った時期もありました。でも、それって始める前だから思っちゃうことだと感じていて、実際始めてしまえば思った以上に多くの方が共感してくれて、こういう境遇なのは私だけじゃないんだって思えたのでぜひチャレンジしてみてほしいです。

ーー最初はかなり勇気が要りますよね。つきこさんは最初のそういう抵抗感はどう克服されたんですか？

始める前に葛藤してたんですが、始めてもいないのに何をしてるんだろうと思って（笑） ダメならダメでいいかなと、「やっちゃえ！えい！」って感じで始めたら結構いろんな方に見ていただけました。あと、悪い意味ではなく、流行っている人の投稿を参考に見様見真似でやってましたね。

ーー成功している人を見習う柔軟性は大切ですよね。

そうですね。あと、自分が楽しくできるかというのは一番重きを置いて考えています。アカウントを伸ばすためにやることって続かないんですよね。最初はInstagramで「浮気してる人の特徴」みたいなまとめ記事とかも作ってたんですけど、あまり面白いと思えなくて（笑） それよりは、いろんな人の体験談を集めて共感できるような投稿を作っていった方が自分の中ではしっくり来ました。一番難しいのは続けることだと思うんですけど、楽しくないことは続かないなっていうのが実感としてあるので、そういった部分ですかね。

ーー最後に、読者さんへのメッセージをお願いします。

まずは「ありがとうございます！」と感謝を伝えたいです。今回の月間2,000万PV達成は、いつも見てくださっている方がいるからこそ達成できたと思っています。
運営者5人の体験談を掲載することからスタートしたんですが、今はいろんな方からエピソードを寄せていただけるようになって、より多くの方に共感してもらえるようなブログができつつあるかなと思っています。「私だけじゃないんだ」と思っていただけたり、いろんな方の気持ちを昇華していく場所になれたらなと思っております。これからもよろしくお願いします！

ーーすてきなメッセージをありがとうございます！ これからも新しいお話、楽しみにしています！