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こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
こんまりさんの片づけ番組が世界的に大ヒットするなど、「必要最低限のもので快適に暮らすこと」が注目を集めています。
今回は、そんな暮らし方を実践しながら紹介している人気ブログ「ミニマリスト日和」管理人のおふみさん(左)と「ミニマムな暮らし 1LDK」管理人のやまだめがねさん(右)にお話をうかがいました!



「運がよくなった」「心身がラクになった」片づけの不思議な効用


ーー今のような、ものを極力持たない暮らしを始めたきっかけは何でしたか?

めがね:私のきっかけで一番大きいのは病気でした。バセドウ病になって、疲れやすくて動けなくて、家事を少なくするためにも、ものを減らさなきゃって思ったのがきっかけですね。

ーーものを減らせば家事も減るんですね。

めがね:ぐっと減ります。おかげで病気の療養がしやすくなったので、ゆっくり休めました。

ーー他に何か変化はありましたか?

めがね:前は浪費家で、買っては捨てるもったいない暮らしをしてたんですけど、今の暮らし方になってからはお金が貯まるようになりました。それに関連して、前は「仕事しなきゃ! 病気を治して早く就職しなきゃ」っていう焦りがあったんですけど、「今無理しなくてもいい」とあきらめがついて。「○○しなきゃ」っていう自分の思い込みがなくなったおかげで心がラクになって、体もラク、家計もラクみたいないい状態にはなりましたね。

ーー無意識にしばられてたものから解放された感じだったんですね。

めがね:余計なものがなくなると、自分の軸っぽいものが見えてきて自分が本当に大切にしたいことに気づける感じがします。

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★ミニマムな暮らし 1LDK「今ここです。40代 “ ミニマリスト ” の経過と現状」より

ーーすごくいい変化ですね。おふみさんのきっかけは何でしたか?

おふみ:私は収納も豊富な家に住んでいたのもあって、ものを捨てる概念がなくてどんどん増えていってたんです。で、2014年の秋に仕事で自分で防ぎようのないトラブルが立て続けに起こって「運が悪いな」と思って“運悪い なぜ”とかで検索して(笑) 「家の掃除が行き届いていないと運気が下がる」「トイレ掃除をするといい」みたいなワードを見つけて、まずはトイレ掃除から始めてみたんです。

ーー素直にすぐ行動に移すのがすばらしいです!

おふみ:(笑)それで何日か続けてトイレ掃除してたら、どうにもならなそうだった仕事のトラブルがなんとかなって「これは効果あるかも! だまされたと思ってトイレ掃除を続けよう」って。掃除したらトイレが居心地の良い空間になったので、それを別の場所にも広げていこうと片づけも始めた感じです。

ーー運がよくなったり、お金が貯まったり、元気になったり、片づけと掃除やりたくなってきました!

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★ミニマリスト日和「トイレ掃除をすると、ひらめきが降りてくることに気づいた。」より

片づけのコツ「迷うものは保留箱へ 」「好きなジャンルの片づけは最後に」


ーーこれから片づけを始めるなら、何から手を付けたらいいでしょう?

めがね:私は最初、捨てるかどうか迷うものをとりあえず視界からなくしてしまいたいと思って、保留箱に入れて片づけていったんです。数カ月忘れて過ごして、久しぶりに開けてみると「いらないな」って納得して手放せました。なので、「捨てるか迷うものはとりあえず隠してみる」のがおすすめです。

ーー保留箱、いいですね。急に捨てるのは心理的に負担がかかりますもんね。おふみさんはどうですか?

おふみ:買ったものと捨てたものをメモしておくのがおすすめです。ケータイのメモでいいんですけど、何を捨てて何を買ったりもらったりしたかをつけておくと自然と意識が向いて、「これは今後買わないようにしよう」って気づけるようになると思います。
あと、好きなジャンルのものの片づけは判断が難しいので最後にする方がいいかな。

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★ミニマリスト日和「定数0のものをリストアップしてみた。」より

手放してよかったものは「バスタオル」「炊飯器」「布団」


ーー今の季節を心地よく暮らすために、おすすめのアイテムや家事はありますか?

おふみ:私は、梅雨時期は薄手の小さく畳める羽織物と折りたたみ傘をカバンに入れておくようにしています。今使ってる傘は70gしかなくてものすごく軽いんで重宝してます。

ーーめがねさんはいかがですか?

めがね:タオル類の見直しタイミングとしては梅雨時期がいいかなと思います。梅雨の時期に乾きにくいものはあきらめようと思って、バスタオルはずいぶん前にやめました。

おふみ:私もバスタオルをやめてフェイスタオルにしていますね。

ーーバスタオルを使ってない人、結構多いですよね。他に、生活必需品とされてるもので使っていないものってありますか?

おふみ:私は布団をやめて寝袋にしていて、あとは炊飯器もないです。二合以上炊くときは土鍋で、一合炊きたいときはダイソーで300円で買った炊飯マグでごはんを炊いています。

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★ミニマリスト日和「スノーピークの寝袋『オフトン』で寝ています。」より

「高くても、本当に好きなものを買う」少数精鋭のもの選びのコツ


ーー最近買ってよかったものはありますか?

めがね:私は漆塗りのスプーンと、アケビのカゴバッグですね。カゴバッグはずっと欲しくて考えてたんですけど、決めたらとてもうれしくて(笑) 「何回使うかな」って買う前にふわっと考えるようにしてるんですけど、これはほんとに使ってるもののひとつですね。

ーーものを買うときに気をつけてる基準やポイントってあります?

めがね:愛着を持って、長く使えるものかどうかは基準にしてますね。 安物買いはしなくなりました。

ーーおふみさんは少数精鋭の服で着回す「私服の制服化」について書かれていますが、どうお買い物されてますか?

おふみ:季節が始まる前に手持ちの服を書き出して、買い換える服を決めて買うようにしてますね。ただ、流行も変わるしそのとき着たいものを楽しみたいので、1着を長く着るというよりは2~3年ぐらい着られればいいかなという気持ちで買っています。それでも、質のいい服だと3年後でも高値で売れたりするので、安いものではなく好きなブランドの服をセールにかかる前に買うようにしています。

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★ミニマリスト日和「【私服の制服化】制服を決める6つのステップ」より


「部屋全体でくつろげる」あえて、和室のある部屋を選ぶ理由


ーーお二人とも和室のあるお家にお住まいなんですよね。今、和室ってあまり人気がないイメージがありますが、あえて選んだ理由は何でしたか?

おふみ:私はむしろ積極的に和室を選びたい派なんです。前の家でフローリングに3人がけのソファーを置いてたときは、夫とギュウギュウになってソファーに座ってたんですけど、ソファーを手放してみたら和室の6畳全部でくつろげることに気づいたんです。あと、夜は寝室、昼は居間として多目的に空間を有効活用できるのもいいなと。

ーーそう考えると確かに和室って、コスパがいいというかお得ですね。めがねさんが和室を選んだのはどうしてだったんですか?

めがね:私はもともと新築の洋室を選びたいタイプだったんですけど、結婚した夫に探してもらった新居が今の住まいだったんです。築40数年と古くて、和室で、狭いんですけど、交通の便がとてもよくて、家賃も周りの相場の半額ぐらいで。実際住んでみると、シンプルな部屋を選ぶと暮らしってラクになるんだなあって分かって、今は和室派です。

ーーちなみに、掃除はどのぐらいの頻度でやってますか?

おふみ:掃除機がけは2日に1回ぐらいで、トイレ掃除は毎日ですね。

ーーさすが、初心を貫いてますね!

めがね:私は掃除機がけは毎日で、トイレ掃除は2日に1回です。お布団派なので1日掃除機をかけないと四隅に埃が溜まってるのが見えるんです。マキタのコードレス掃除機でさっとやっちゃうんで全然苦ではないし。



「荷物が少ないとどこへでも引っ越せる!」好きな土地に移り住む暮らし方


ーーおふみさんは少し前に地方から関東圏に引っ越して来られましたが、住み心地はどうですか?

おふみ:いいですね。映画も舞台もふらっと観に行けるし。あと、今までは往復11時間ぐらいかけないと友達に会えなかったんですけど、今は数分で会えるのがいいですね。電車が好きなので電車に乗ってるだけで楽しいです(笑)

ーー(笑)逆に田舎が恋しくなったりはしないですか?

おふみ:あまりしないです。ただ、前住んでいた地域は若者に定住してもらおうと、若者に優しいサービスが充実してました。


めがね
:自分がどこに住むのが合ってるのかって、分かってた方がいいですよね。

おふみ:住む場所によって適正がありますよね。スキー、スノボ、釣り、キャンプ、車、山歩きとか、アウトドアが好きなら田舎が合ってると思います。

ーー確かに、適正はありますね。ライブとか舞台とか映画とか生で楽しむ文化系の趣味だったら都会の方が合ってそうですし。

めがね:私はどっちかって言ったら、田舎派かもしれないです。北海道に住んでた頃は運転してどこかに出かけるのが楽しくて、今の暮らしでもの足りないのはそこかも。

ーーめがねさんは今後移住する計画とかあったりするんですか?

めがね:「荷物を減らしたらどこでも暮らせるね」って夫とも話していて、祖父母の家がある東北に住んでみるのもありかなと気軽に考えられるようになりました。片づけにハマる前はすごく定住意識が強かったのでだいぶ変わったと思います。

おふみ:身軽になると意識が変わりますよね。



ブログで公開しているお家のイメージそのままに、すっきりと軽やかな雰囲気のおふみさん(左)とやまだめがねさん(右)。どんなふうに暮らし方を進化させていくのか、今後も楽しみなお二人のブログもぜひチェックしてみてくださいね!



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