みなさんは、老後に向けての資金準備はしていますか? 私はといえば、ぼんやりと「毎月余った分を貯蓄しておけばいいか…」と考えていたタイプで、不安はあるものの、具体的には何もしていませんでした。
そんな私に手を差し伸べてくれたのが、人気ブログ「ひとこま作者」のフカザワナオコさんによる著書『45歳、結婚3年、お金オンチの私にもわかるように 家計と老後のことを教えてください!』です。
フカザワさんは45歳の漫画家、旦那さんは42歳の電機メーカーに務める派遣社員という結婚3年目のカップル。財布は別で、お互いの年収や貯蓄額も把握していない気ままな夫婦です。子供はおらず両親も元気なため、お金や将来について、きちんと考えることはありませんでした。
そんなフカザワさん夫婦が、ファイナンシャルプランナーに家計診断を受けることに。結果、夫婦の世帯年収はそれほど高くないものの、お互いに毎年50万円を貯金できていることが判明。しかし老後資金が3000万円必要と言われる今の時代に、どう対処していけばいいのでしょうか?
ファイナンシャルプランナーに教わりまず始めたのが、光熱費、携帯代、保険の見直し。旦那さんの不要な保険を解約、ネットの通信費を見直しました。
★ブログ記事より
次に取り掛かったのが、「小規模企業共済」への加入です。「小規模企業共済」は、自営業のための積み立て式の退職金制度で、掛け金は毎月1000円から選べ、掛け金が全額所得控除になります。漫画家やイラストレーター、ブロガーのような自営業者におすすめの共済です。
また保険を解約した分のお金で「つみたてNISA」への投資をスタート。「つみたてNISA」は投資信託を積み立てていく制度で、金融庁の基準を満たした投資信託商品のみが対象。分かりやすいパッケージ型の投資信託なので、初心者でも始めやすいのが特徴です。
お金のこと、老後のプランについて考えるのは、早いに越したことはありませんが、それに気づいた時、始めようと思った時が吉日。後悔するよりも、「今日が人生で一番若い日」と考えてスタートさせるのが良いとファイナンシャルプランナーは言います。
お金について考えたことで、「人生や夫婦、健康のことを考え直す良いきっかけになった」とフカザワさんは振り返ります。
「老後の資金をどうすべき?」「40歳をすぎた今からでも遅くない?」「自営業ならどうするのがベスト?」と、悩んでいる人は、まずこの本をチェックしてみてください。フカザワさんのブログ「ひとこま作者」も、合わせて読んでみると、暮らしの中の気づきや発見がたくさんあり、楽しいですよ。
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