こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
今回は「ライブドアブログ OF THE YEAR 2018」グランプリに選ばれた「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」の歌川たいじさんのインタビューをお送りします。
映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の宣伝活動に忙しい合間をくぐって、インタビューに答えてくれた歌川さん。ブログを始めて10年目、ライブドアブログに来て2年目を迎えた今年を振り返り、じっくり語ってくれました。

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ブログを始めたきっかけはリストラ。「自分で売るものを探さなきゃ! 」


――グランプリ受賞、おめでとうございます! 受賞した今の気持ちを教えてください。

ありがとうございます! 日々粛々とブログを更新することと読者さんとコミュニケーションを取ることを10年間続けてきましたが、ただやりたくてやってきたことをこんなふうに評価してくださることがとてもありがたいです。

――ライブドアブログに移転して1年半ですが、変わったことはありましたか?

ライブドアブログに来てからは、ブロガーさん同士の交流が盛んになったと思います。自発的にお互いのブログを紹介し合ってるのがいいですよね。読者を取り合うわけじゃなく、「あそこも面白いから見てよ! 」と紹介する好循環が生まれていていい雰囲気だと思います。「こんな小ワザがあるよ」とか「背景作ったから使ってね」とか、テクニック的なことも教え合ったり、とてもいい環境ですね。

――そもそも歌川さんが始めたきっかけは何だったんでしょう?

リーマンショックの後にリストラされたことがきっかけです。再就職先を探してもどこにも雇ってもらえず「老後を前に会社をアテにしてていいんだろうか?」と思う気持となり、「会社は潰れても私は生き残る!」「自分で何か売るものを探さなきゃ!」という思いから始めたのがブログでした。

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★ブログ移転後、あっという間にブロガーさんたちの人気者に!「ライブドアブログ忘年会で猛獣となったワタクシ」より


ブログを続けるには、「なにげない日常から何かを見つけ出すマインド」が必須


――ブログを続ける中で、大変なのはどんなことですか?

「読者さんがどの程度なら楽しんでくれるのか」を常に考えています。しょうもないことはいくらでも書けるけど、読者さんがそれを見て何か得た気持ちになってくれるレベルをキープしようと思うと、そんな簡単にネタは転がっていないんです。それなりのインプットも必要だし、“勉強”をしていないとネタは出てこないですから。

――“勉強”とは、具体的にどんなものでしょう?

いい言葉を聞いたり、美しいものを見たり、おいしいものを食べたりして、日常のさもないことから何かを見つけ出せるマインドをキープすることですね。忙しいとなかなかそういったことができなくなるので、読者さんが喜んでくれるものをキープするのは大変です。毎日、血のにじむ思いでブログを書いています。


ブログが自分を作家にしてくれた。毎年新しい景色が見られる喜び


――ブログを通じて得たものはありますか?

作家になれたことが一番です。ただ、かつての私が甘かったのは、出版さえできれば食べていけると思っていたところですね。実際は書くだけでなく、本を売っていかなければならない。映画化したら本を買ってもらえるかもしれないとか、いろいろ手を尽くさないとやってはいけません。

――今年は歌川さんの自伝『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の映画が公開されたり、濃密な1年でしたね。

毎年予想しないことが起こるのですが、映画の公開も含めて今年も「違う景色を見たなあ」という感じがしています。今まで知り合えなかったジャンルの人と出会い、有名人や著名人の方々と仕事したことは刺激的でした。来年はまた未知数で、どうなるのか楽しみです。

――映画のブロガーさんや読者さん向けの試写会では、手作りの混ぜごはんやお菓子を何十人分もご用意いただいたり、歌川さんの人柄や情の深さを再確認しました。

私は下町のおばちゃんなんですよ(笑) アメリカなら「ドーナツ作ってきたわよ~」って言うおばちゃん。
ただ、“情”ってことでいえば、私だって読者のみなさんの“情”に助けられてるんです。6回も映画を見に来てくれたり、舞台挨拶に全部来てくれたり(笑) 本当にありがたいです。出版業界も世の中も世知辛いですが、そこに“情”を通していくようなことを続けていきたいと思っています。

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★映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』を通してたくさんの“情”に触れた歌川さん。「」より


今年一番うれしかったのは、ブロガーさんから気持ちを分けてもらった試写会イベント


――今年一番うれしかったことを教えてください。

ブロガー試写会にきてくれたブロガーさんたちが、渾身の絵やエッセーを書いてくれたことですね。映画を見て感じた自分なりの考えや感想を書いてくれ、読者さんにも「見て考えてほしい」と投げかける。「どれだけ時間がかかったのよ!」っていう素晴らしいものばかりで、みんなの気持ちを分けてくださったことがとてもうれしかったです。

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★ブロガー向け試写会には40人分の手作り混ぜごはんをご用意いただきました!「ライブドアブロガー試写会の準備戦争」より

――今年ブログでチャレンジしたことはありますか?

太賀くんや吉田羊さんなど実在の芸能人との交流を載せたことです。映画の撮影秘話や、マスコミに書かれていないことを私がアナウンスするのも初めてやりました。しかも事務所確認なしで(笑) 今年は、そんなふうにブログに新しい登場人物が加わった年でした。

――今年のイチオシ記事を教えてください。

いっぱいあるので悩みますが、最近書いた完成披露試写会の記事は反響が大きかったです。太賀くん、吉田羊さん、御法川修監督が登壇したんだけど、舞台上から「歌ちゃん、よかったね! 」とか「そうだよね?」って客席にいる私に話を振ってくれるんですよ。そのたびに立って「どうも~! 」ってお辞儀してたんですけど(笑) 映画が終わった後に会場から拍手が起こって、みんなが私に拍手をしてくれました。その時に「ばあちゃん、見てくれてるかな?」って映画にも登場した恩人であるばあちゃんのことを思い出しました。その記事には、みなさんからあたたかいコメントをたくさんいただきました。

今年のテーマは“気合い”、来年は“真心”を大切に


――今年は本当に多忙だったと思いますが、来年はどんな年にしたいですか?

来年もいただいたお仕事にひとつひとつ真摯に応えながら、日々ブログを更新していきます。どちらもクオリティーを上げられるように努力しながら続けていくことは変わりません。ブログなのでPVや数字のことを気にする時もありますが(笑) 自分が描きたくないものや後悔するようなものを作ったりしたら本末転倒ですから。来年もまた本を出す予定もあるので、それも、悔いのないものを作りたいと思っています。

――来年の抱負やテーマはありますか?

映画の公開で忙しいのを覚悟していたので今年のテーマは“気合い”でしたが、来年のテーマは“真心”です。今年新しい景色を見て、新しいジャンルの人とたくさん出会い、知り合いもすごく増えました。そうなると、ひとりひとりにかける時間が少なくなってしまう。でも、本当に私を支えてくれているのは、家族であるツレちゃんやコアな友人、ブロガー仲間のみなさん、ずっと私を応援してくれている読者の方々です。そういう大切な人たちとの絆を忘れちゃいけないなと思います。だから来年は“真心”を頭に置いてやっていきたいと思います。

――編集部としては、歌川さんとカータンさんのブログ読者向けトークショーができなかったのが心残りでした。来年はぜひ開催したいですね。

そうですね、ぜひやりたいです! カータンとはライブドアブログに引っ越すにあたって知り合ったので、まだ1年半くらいですが親友のような存在です。50歳を過ぎてそんな友達ができると思ってなかったから、本当にありがたいです。何か面白そうなことを思いついたら、また相談しますね。

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★「カータンとトークショー」より

――よろしくお願いします! 最後に読者のみなさんへのメッセージをお願いします。

来年のお正月は、ブログを始めて10周年。みなさんが見てくださっていなかったらできなかったことですし、私が10年やってきたこと全て、読者さんのおかげです。いつも「どうやったらもっと喜んでくれるだろう」と考えていますし、みなさんがウキウキするような何かをやりたいと思っています。その時に元気いっぱいで会いたいからどうかお体に気をつけて。健康診断もちゃんと受けてくださいね。あと、どうか詐欺や事故にも遭わないでください。そういう報告聞くと、寒くもないのにタマが縮み上がる。本当にやめて(笑)

――ありがとうございました!

多忙な今年を“気合い”で乗り切り、来年は“真心”をテーマにしたいと話す歌川たいじさん。あたたかい人柄で、まわりにたくさんの愛を分け与えてくれる歌川さんの来年の活躍も楽しみでなりません。これからも「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」をぜひチェックしてくださいね。


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