こんにちは、ライブドアブログ編集部です。

今回は「♂♂ ゲイです、ほぼ夫婦です」の歌川たいじさんと「カータンBLOG あたし・主婦の頭の中」のカータンさんに対談形式でお話をうかがいました。
40代は毎日ブログと向き合い、第一線を走り続けてきた大御所の二人。“伝えること”への情熱、家族円満の秘けつなど、たっぷりお聞きしました!

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同じ競技で刺激をもらいながら、それぞれ戦ってきた


――ブログ界では大ベテランのお二人ですが、実際に交流が始まったのはごく最近だそうですね?

歌川たいじ(以下歌):はい、昨年秋にライブドアブログのイベントを通じて初めてお会いしました。カータンはずっと昔からテレビ出演や出版などもされていたので、雲の上のような人だと思っていて。

カータン(以下カ):またまた! よく言いますよ! 私も長年ブログランキング上で見ていたので、ずっと気になる存在でした。怖い人だったらどうしようって不安だったんですけど、実際会ってみたら「いい人じゃん!」みたいな。

――お二人とも身近な日常をマンガにされていますが、お互いのブログにはどんな印象を持っていますか?

歌:
カータンは同じ競技の選手みたいな存在。男子女子は別でそれぞれ戦っていて、「頑張ってるな~」っていつも刺激をもらえます。
先日の東出昌大くん似のイケメンが集金にきたっていう記事にはもうジェラシーでしたね! オトコの好みもかぶっているんで(笑)

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カ:東出くん、いいでしょ~。でもあれからもう来てくれないのよ(涙)
私も歌川さんのブログ大好きです。ツレちゃん(歌川さんのパートナー)に対して毒舌なんだけど、そこから温かい感情やノロケを感じるのがたまらないです。

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カ:あとメッセージ性がある記事も好きです。「太った?」が挨拶みたいになっている世の中ってどうなのっていうテーマとか。LGBTについて書くのも、歌川さんだからできることだと思う。

歌:ブログを始めた2008年頃は「ゲイはテレビに出て変なことする人」ってイメージがあったんだけど、「ゲイっておうちの中でもけっこう面白いのよ。うちの部屋、あなたの隣の部屋かもしれませんよ?」っていうのをやりたくて。

カ:うん。当時「♂♂ ゲイです、ほぼ夫婦です」っていうブログタイトルを見たとき、すごい衝撃だった! 今でこそあると思うんですけど。

歌:当時はまだパートナーシップに期待するゲイは少なくて。パートナーを求めている人はいるはずなのに、肉体的なことばかりクローズアップされていました。
僕はパートナーのことを書きたくてブログを始めたんですが、はじめはゲイからの支持はあまりなくて、ノンケの女性から支持していただいたんですよね。

――意外ですね。それはなぜですか?

歌:おそらく“人の関係性”について関心がより強いのが女性で、だから女性の読者さんが多いと思うんです。
個人的に一番やりたいのは「ストップ!デブハラ!」の活動なんですけど、これもブログの基盤があってこそできる活動ですね。

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夫婦円満の秘けつは“塩対応”じゃなくて“砂糖対応”


――お二人のブログからは隠しきれない母性愛のようなものを感じます。夫婦・家族円満の秘けつを教えてください!

歌:うーん。相手を理解しようとすることですかね。
家族って時として愛情よりも理解の方が大事だったりする。愛情が不安定なとき、そこでつなぎとめるのって年月をかけて築いてきた理解だと思うんです。

カータンの場合、お嬢さんもすごくカータンを理解しようとしているよね。お説教中にずっと鼻くそを見ていた話も最高だった(笑)

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カ:けんかもするけど仲良しですね。ただ居心地のいい親子関係は良いのだけど「彼氏ともっと出かければいいのに! もう親より彼氏でしょ!」と逆に心配になってしまう(苦笑)
でも家族は気持ちをぶつけ合うくらいがちょうどいいと思うんです。「言葉にしなくても分かり合える」なんて幻想で、コミュニケーションは取れば取るほど、関係性もよくなると思います。

歌:そうそう。特に夫婦は愛情をしっかり伝えること。“塩対応”じゃなくて“砂糖対応”の方がいいです。


「人を笑わせたい」――読者の反応が、いつまでも続く原動力


――お二人が長年ブログを続けるモチベーションって何でしょうか?

カ:私は、くさいですけど、人を笑わせるのが好きだから。おしゃべりで目の前の人を笑わせていることを、ブログを通してたくさんの誰かが笑ってくれたらいいなって思います。
よく「カータンのまわりにはなんでそんなに面白いことが起きるんですか?」って言われるんですけど、きっとみんなと同じ日常で、それをどう見ているかが違うだけなんですよね。

子どもの頃からずっとそうで、学校から帰るとその日の出来事をどれだけ面白く親に伝えられるか、というのを毎日やっていました。

歌:同じ出来事でも視点を変えたり、戯画的に表現したりすると面白くなるよね。僕も自分が書いたことで読者さんが笑ってくれたり、泣いてくれたり、反応がもらえることがすごく好き。
「本を出しませんか」「テレビに出ませんか」「講演会しませんか」といった刺激的な話もすべてブログの読者さんからきて、面白いことがいっぱいありました。

――歌川さんが多方面でご活躍されているキッカケは読者さんだったのですね。

歌:『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の出版も、ブログで少しだけ触れた母親のネタを見ていた出版関係の読者さんからオファーをいただいて。
自分が児童虐待のサバイバー的なことを書いていいのか悩みましたが、出してみたらブログの読者さんも温かく受け止めてくれて。より関係性が深まったし、新しい読者さんも増えて、自分の転機になりました。

母さんがどんなに僕を嫌いでも
歌川たいじ
エンターブレイン
2013-02-28


読者さんとの関係性がすごく大切だから、自分の中でブログの優先順位が高くて。「絶対やらなきゃ終わらない!」っていうのを毎日やっていたらいつの間にか何年もたっちゃった、という感じですね。

カ:苦労をして、それを笑いに変えちゃった人は強いですよね。私もつらくなったとき、歌川さんが思い浮かぶんです。この人だったら答え持ってるなって。


10年先も、火葬場で焼かれているときも(!?)とにかく人に伝えたい


――第一線でブログを書き続けているお二人ですが、今後のビジョンなどありますか?

カ:50代になって、体も心も変化があるにつれて、伝えたい新たなジャンルも増えてくるんですよね。
ふと「私いつまでこんな風に人に伝えたいんだろう?」って考えてみたら、きっと火葬場で焼かれてるときも伝えたくなるんだろうって思ったんです。

――えええ! すごいですね。

カ:「みんな、心配しないで~熱くないわよ! 魂天国行っちゃってるから!」とかね。死後の世界なんてみんな知らないでしょ? だったら、私が伝えたいんです。

歌:そこまでは考えたことなかったなぁ……(笑)
僕は、ライフステージがどう変わるかや、体力的に、あるいはテクノロジー的にどうなるのかわからないから先のことは何とも言えないかな。それでも10年、20年先も自分が伝えたいことを伝えるというのは続けていると思います。

カ:10年前に想像もつかなかったことが起きているからね。私はとにかくしゃべってるのが好きだから、歌川さんみたいにお店をやるのも夢です。

歌:僕も! 一緒にやろうよ~。

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「絵が大嫌い!」な二人のコラボ色紙をプレゼント


――今日の対談を記念して、お二人のイラスト入り色紙を読者プレゼントにしたいのですが。

カ:ヤダ~何描こう……。もともと絵は大嫌いなんですよ。

歌:僕も! ほかの絵日記ブロガーさんって、紙とペンがあると条件反射的に絵を描きますよね。僕はぶっちゃけ、絵も文章も好きじゃないです(笑)

――そうだったんですか! ではなぜ絵日記を始めたのですか?

歌:熱伝導率よ。絵って情報量がすごいでしょう。文字と比べてもバイト数が段違いだし。一瞬で伝えられるという武器があるから、使わざるを得なかったんです。

カ:私も文字だけじゃ読んでもらえないと思った。
ただ昔から絵が下手だったけど、友達への手紙にはイラストを描いていて。そしたら下手だから、みんなが笑ってくれていたんですよね。

歌:実は僕も、働いているバーでボトルに絵を描いたら、そこのマスターが大英博物館に絵が展示されるような人なんですけど、えらく気に入ってくれて。「あなたの絵は下手だけど面白いから描きなさい」って言われたんです。

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(「苦しい……。」とうなりながらも一生懸命描いてくださる二人)

――二人ともすてきなエピソードがありますね! とってもにぎやかな色紙、ありがとうございます!

お二人のイラスト&サイン色紙を抽選で2名の方にプレゼントします!

応募方法:
(1)ライブドアブログの公式Twitter(@livedoorblog)をフォローしてください。
(2)6月15日(木)までに、キャンペーンツイートをRT(リツイート)してください。
(3)当選者の方にはDMでご連絡いたします。

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♂♂ ゲイです、ほぼ夫婦です
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