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こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
コロナ禍でおうち時間が増えペット需要が伸びたといわれている一方で、悪質な繁殖・販売業者の問題や動物愛護法の数値規制改正案など、犬猫を取り巻く環境についても注目が集まっています。
今回は、保護犬・保護猫と暮らしながら犬猫のボランティア活動もされている『かぼすちゃんとおさんぽ。』のかぼすママさん、『猫とお酒と日々のこと』のちょとさんにメールでインタビューさせていただきました。


ペットとの暮らしは毎日笑ったり驚いたり、退屈知らず


ーーかぼすママさんのお宅には犬1頭と猫3匹が、ちょとさんのお宅には猫3匹と預かり中の保護猫5匹がいますが、ペットと暮らす喜びや楽しさはどんなことがありますか?

かぼすママ:それはもう「癒やされる」の一言に尽きます。そしてペットたちが増えると、自然と社会やルールができて、それを見守りながら、毎日笑ったり驚いたり感心したりしています。ステイホーム週間だって、全く退屈しませんでした!

ちょと:我々、人間とは違った価値観で物事や感情をストレートに受け取ってくれたり返してくれたりするのでこちらもストレートに喜びや楽しさを感じます。学ばせてもらうことが多いところですねー。

ーー逆に大変なことはありますか?

ちょと:共通の言語がないので何かを訴えてるけどそれが何なのか…暑いの? 寒いの? お腹すいた? お腹痛い? なに???? と判断が出来ないとき「大変だなぁ……もどかしいなぁ……」と感じます。

かぼすママ:4匹もいるので、健康管理費や医療費が人間以上にかかっております(泣)

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★太陽は元気をくれる薬 : かぼすちゃんとおさんぽ。より
犬1頭と猫3匹がそれぞれにくつろぐかぼすママさん宅。

ーー毎日のお世話ルーティーンについて教えていただけますか?

かぼすママ:ご飯は朝7時頃と19時頃にあげています。かぼちゃんのお散歩は、日が長い季節は朝5時半頃で、日が短い季節は日が昇るのを待って朝7時過ぎに、夜は仕事から帰ってきてから18時~21時くらいに行きます。

ちょと:朝8時にウチ猫さまたちのご飯やトイレ掃除。9時にその他の保護子猫たちのお世話。夜は家事のあとに、保護子猫やウチ猫さまのお世話。これに加えて、今は小さな乳飲み子猫を預かっているので4時間毎の授乳をしています。

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★300gお兄ちゃんのお知らせ。 : 猫とお酒と日々のことより
2時、6時、10時、14時、18時、22時と4時間ごとに保護している子猫たちへの授乳をしているちょとさん。


「動物だけでなく、人間も幸せにできる尊い活動」犬猫の保護活動に関わる理由


ーーお二人とも動物の保護活動をされていますが、始めるきっかけは何でしたか?

ちょと:ウチの猫さまたちは全員お外出身で「外で見る野良猫と我が家の猫さまたちの違いって?? なにが違うんだ??」と疑問に思ったことから始まりました。

かぼすママ:私はそんなに立派な保護活動はしていませんが、きっかけはかぼちゃんが元保護犬だということだと思います。もうひとつの直接的なきっかけは、ブログを始めたことですね。ブログを通して気の合う仲間ができて、自然と犬猫のためのチャリティー活動をするようになっていました。

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★一日花屋さん2020の収支報告です! : かぼすちゃんとおさんぽ。より
こちらはかぼすママさんが今年1月に開催したチャリティーイベント。30万円以上もの寄付金が集まり、動物保護団体へ全額寄付されました!

ーー保護活動をしていて感じることや、続けるモチベーションになっていることを教えていただけますか?

かぼすママ:保護活動って動物を幸せにするだけじゃなく、その子に出逢った家族も幸せにできる尊い活動だと感じています。

ちょと:お外やセンターにいた子たちが、里親さまに家族の一員として迎えていただいてベタベタに甘やかされている姿を見るのが一番のご褒美です!

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★楓くん1歳のお誕生日♪ : 猫とお酒と日々のことより
元野良で、保護された当時は威嚇と夜泣きでちょとさんを苦労させた楓くん。今は里親さんのおうちで溺愛されています!

ーー保護活動をしていて特に印象的だった子やエピソードがあれば教えてください。

かぼすママ:住宅街の狭い庭で、散歩にも連れて行ってもらえず10年間も雨ざらしの状態で飼われていた11才のボルゾイ犬がいました。友人は見るに見かねて、飼い主に犬を手放すように説得をしてその子の里親を募集しました。そしたらなんと自然豊かな北軽井沢在住の方が里親に名乗りを上げて下さり、そこからは感動のシンデレラストーリーでした。ブログで全ての経過を報告していったところ、読者のみなさまからもたくさんの反響をいただきました。

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★ジゼルくんの旅立ち① : かぼすちゃんとおさんぽ。より
きれいになっただけでなく、表情もとっても明るくなったジゼルくん。新しい飼い主さんのもとで幸せに暮らしている様子が伝わってきます。

ーー預かりボランティアなどで保護犬保護猫を連れて帰ったとき、ご自宅でもともと飼われている犬や猫の反応はどうですか?

かぼすママ:反応はそれぞれです。かぼちゃんは全く動じないで、当然のことのように優しく受け入れてくれます。女王様猫のつつじは、教育係として冷静に威厳を持って接します。銀ちゃんは興味津々で近づき、上手に距離を縮めていきます。オニちゃんは挙動不審になり、安全な場所でじっと監視を続けます。

ちょと:今は授乳の必要な子猫のお世話が多いのですが、ウチの女子猫さまはまったくの無関心で「見てない。知らない。近寄らない」。男子猫さまは子猫に優しく保父猫としてお世話や教育を手伝ってくれています。大人の保護猫を連れ帰ったときは、第一印象が悪くならないように細心の注意を払ってかなり落ち着いてから会わせるようにしています。

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★一家団欒風… : 猫とお酒と日々のことより
預かり中の子猫たちが元気過ぎて、疲れ気味の大人猫たち(笑)

これからペットを飼おうと思っている方へ


ーーこれから犬や猫を飼いたいと思っている方に、アドバイスや伝えたいことがあれば教えてください。

ちょと:犬も猫も「ただ無条件にかわいい。癒やされる」だけではありません。うるさかったり、汚されたり、壊されたり、邪魔されたり、病気や怪我をしたり。手がかかったり、お金がかかったり。そして、当たり前だけど人間も動物も年を取ります。楽なことだけではないけど、共に過ごせる時間は有限です。そのかけがえのない時間を、最後まで目一杯愛おしんで大切にしてほしいと思います。

かぼすママ:まず、ペットを迎え入れるにはどんな選択肢があるのかということ、そして次のようなことを家族で考えてみてほしいと思います。小さなお子さんがいる家庭でしたら、命について考えるいい機会になると思います。
「ペットショップで売られている命ってどこからきたのだろう?」
「ブリーダーって何だろう?」
「保護犬・保護猫って何だろう?」
「どうして捨てられる動物がいるんだろう?」
「誰がどんな気持ちで動物を捨てるんだろう?」
「私たち家族は、その子の最期の瞬間まで、愛することができるんだろうか?」

ーー犬や猫を家族に迎えるにあたって、気をつけてほしいことやアドバイスはありますか?

かぼすママ:動物との関係って、長い年月をかけて培っていくものだと思います。こんな性格だとか相性がいいとか悪いとか決めつけないで、時間を重ねていくことによる変化を楽しんで下さい。成犬から迎えても、ちゃんと家族になれます。かけがえのない存在になってくれます。

ちょと:ぜひ、お迎えいただく前にその子のバックボーンをくわしく知っていただきたいです。お外、センター、多頭飼育崩壊、ペットショップ、ブリーダー……。どんなところにいて、どうやって里親さま宅までたどり着いたのか。そんな背景や生い立ちをくわしく知って、最後までずっといっしょにイチャイチャ愛し愛されてほしいと思います。

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★ スコティッシュ、マンチカンを買う(飼う)前に知っておいて欲しいこと。 : 猫とお酒と日々のことより
スコティッシュホールドやマンチカンなど、人気品種繁殖の裏側にある事実。猫好きな方は特に必読です!


「犬猫を取り巻く現状を知るだけでも大きなサポートになる」


ーー犬猫が好きな一般の方ができるサポートはどんなことがあるでしょうか?

ちょと:私は使いきれなかったフードの寄付から始めました。どんな些細なサポートでも、お気持ちを寄せていただけるだけでもひとりじゃない感を感じられます。
「保護団体さんの写真展やイベントに足を運んでいただく」「譲渡会をのぞいてみる」「ペットを迎える予定の方に保護猫、保護犬という選択肢を提案する」どれもサポートです。
その中で、もう一歩踏み出していただけるなら、野犬、野良猫、繁殖犬、繁殖猫などの現状がどうなっているのか。どんな問題があってどんな活動があるのかを知っていただくこと。そして、知ったことをぜひご自身の表現でご自身のSNSなどで拡散していただけたらスペシャルサポートになると思います。

ーー動物愛護の観点から、これからどんな社会になってほしいと思いますか?

かぼすママ:ペット先進国と言われているドイツのように、国が、人々が、ペットと人との暮らしと幸せについて真剣に考え、殺処分やペットショップがない世の中になるといいなぁと思います。

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★新しい命と消される命と・・・ : かぼすちゃんとおさんぽ。より
動物愛護センターから救出されるときのかぼすちゃん。ペットを迎えようと考えている方にぜひ読んでほしい記事です。


ブログを通して得たつながりは「人生の宝物」


ーーブログをやっていてよかったこと、大変だったことなどがあれば教えてください。

かぼすママ:日本各地に友人・知人ができたことです。ブログをやっていなければ、知り合えなかった沢山の方々との出会いがあり、貴重な経験ができました。その全てが私の人生の宝物です。
大変なのは、体力の低下ですね(笑) でも、仕事もブログも、まだやめる気はありませ~ん!

ちょと:見返すと古い日記のようで恥ずかしいのですが(笑)、その時の思いを含めたよい記録になってるかなと思います。ブログを通じてたくさんの方と実際にお会いできたり、コメント欄などを通じていろいろ教えていただいたり励ましていただいたりしたことも本当にありがたく思います。そして、ブログが書籍化ができたのはよい記念になったかなと思います。


ーー読者の方にメッセージをお願いします。

かぼすママ:いつも我が家の4匹を可愛がって下さり、どうもありがとうございます!  「かぼちゃん、つーちゃん、銀ちゃん、オニちゃん、大好き!」と言っていただくと、もううれしくてうれしくて、泣きそうになります。更新を待っていて下さる方がいるということが、ブログを続ける原動力になっています。
実際にお会いしたことがある方もない方も、いつも身近に感じています。これからも、どうか末永くよろしくお願いいたします!

ちょと:不出来な人間が七転八倒、四苦八苦している姿をさらして不甲斐なく思われたり、歯がゆく思われることもあるかと思いますが、メンタル弱子がなんとかそれなりにがんばれるのもみなさまのコメントや拍手などのご支援あってこそ。「泣くのがイヤならさあ!歩け!」の精神でこれからも共に泣いて笑っていただけたらと思います。

たくさんの犬猫、そして人を幸せにする活動を続けられているかぼすママさんとちょとさん。お答えいただいた文章の中に優しさと愛情の深さがにじみ出ていて、記事にまとめながら何度も泣きそうになりました。お二人のブログもぜひ読んでみてくださいね!

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