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こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
今回は、去年末から今年春にかけてTwitter上で連載され大きな注目を集めた漫画『100日後に死ぬワニ』の作者で、ブログ『きくちゆうきのあれ』管理人のきくちゆうきさんにメールでお話をうかがいました!

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「何にでも終わりがあること」を伝えたくて『100日後に死ぬワニ』を描き始めた

ーー『100日後に死ぬワニ』を描こうと思ったきっかけについて、あらためて教えていただけますか?

きくちゆうき:自分や周りの人、近しい人、物でも場所でも何にでも「終わり」はあります。その誰にでもある「終わり」があるということを人それぞれが改めて意識したら、今何をすべきなのか、考えや行動が、よりよい方向に行くのではないか?と思ったことがきっかけだと思います。
その考えを伝えるために何ができるかなと思い、始めたのが『100日後に死ぬワニ』です。

▲超話題作『100日後に死ぬワニ』の始まりはこちら。


ーー『100日後に死ぬワニ』の連載を無事に終える事ができましたが、当初表現したかった事は出し切れましたか?

きくちゆうき:ワニの作品を通して、表現したかったものは出せました。

ーーきくちさんにとって、ワニはどんな存在でしたか?

きくちゆうき:自分を見ているようであり、他人を見ているようであり、いろんな思いや考えをさせてくれるような存在、キャラクターでした。

ーーワニは親しみやすいキャラクターだと思うのですが、キャラを考える時に気を付けたことはありますか?

きくちゆうき:善ではあるけど、完全な善ではなく、状況や環境によりつい悪い部分や尖った部分が出たり(39日目など)、どこにでもいるような、人間らしさ、身近な性格のキャラクターにしようと思い描いていました。

ーー作者としてはどういった部分が読者さんのハートをつかんだのだと思いますか?

きくちゆうき:これが合っているのかは分かりませんが「共感」できる部分が多かったのではないかと思
います。どんな人や物でも、死や終わりに向かってカウントダウンはされているし、限られた時間の中で何をするべきか、終わりが見えているワニの生活を見て共感できることがあったり、気づくことがあったり。何も知らないワニの生活を一日一日見ているうちに、共感したり何か考えたりしつつワニが気になり、読んでいく内に少しづつ好きになってくれていたのではないかと思います。

ーーSNSや周囲、社会的な反響を振り返ってみていかがですか?

きくちゆうき:当時はすごい反響でびっくりでした。SNSで話題になって、テレビや雑誌などでも取り上げてもらったり、作品を単行本やグッズなどいろんな展開してもらったり、(そんなことまでしちゃっていいの?やっべーっ!)て感じでした。
▲『100日後に死ぬワニ』最終回前日の99日目。日本中がワニの運命を見守りました。

きくちゆうき:大量にSNSフォロワーを買ったとか、大手広告代理店が裏にいて何年も前から準備していたとか言われたり。そんなこと思われても不思議じゃあないよなぁと思えるようなありえなさでした。(どっちもやってないし、ワニの話は一人で描き始めました。)
そんなありえないようなことが次々起こりましたが、おかげでいろんな出会いや景色を見ることができました。良い反響、良くないなと思う反響、たくさん巻き起こりましたが、今思えばすごい経験をしたんだなぁと思います。全部ひっくるめて良い経験でした。この経験を今後、作品に活かせていけたらいいなぁと思っています。
 
ーーきくちさん自身の生活にはどんな変化がありましたか?
 
きくちゆうき:朝起きてご飯食べて、絵を描いて寝る。生活のリズムや環境は特に変わっていません。変えたくないという思いもあります。今後も絵を描いて、イベント参加や個展などをやっていきたいと思っています。

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「絵が完成しました」 : きくちゆうきのあれより


「人生に後悔を残したくない」と思って絵を描くために独立

ーー漫画や絵はいつからどんなきっかけで描き始めましたか?

きくちゆうき:絵は幼い頃から描いていました。授業中や仕事の合間なども当たり前のように絵を描いてはいましたが、「今、真剣にやりたいことをやってみないと、死ぬ直前に後悔しちゃうかもなー」と思い、自分の好きな「絵を描くこと」をして生きてみよう、挑戦してみようと思いました。
絵だけでやってみようと思い、当時所属してた会社を辞め、独立したのが27才の時でした。今思えばもっと早くに行動しておけば良かったなーと思っています。
なので絵を描くきっかけは「人生に後悔を残したくない」と思ったこと。かもしれません。この考えもワニの漫画を描くことに繋がったのかなと思います。


▲きくちゆうきさんのTwitterで連載中の『何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシ』

ーー漫画や映画など、特に好きな作品や影響を受けた作品があれば教えてください。

きくちゆうき:『ジョジョの奇妙な冒険』は、ストーリーや設定など、どれも好きです。自分にもスタンド能力があればな〜、とか思います。欲しいスタンド能力はヘブンズ・ドアーです。
漫画は、『バクマン。』『DEATH NOTE(デスノート)』『ドラゴンボール』など。
映画だと『キングスマン』『イエスマン』『96時間』、MARVEL作品、ディズニー作品などです。
それぞれストーリー自体も好きですが、特に好きなのはそれらに出てくる「キャラクター」が好きです。漫画や映画など、世の中に数多くいるキャラクターからいろんなことを学んだり、憧れています。
自分に影響を与えたような「キャラクター」。そんな、人に影響を与えられるような「キャラクター」を自分の手で生み出してみたいです。


納得のいく「終わり」が迎られるよう生きていきたい

ーーなぜライブドアブログを選んでいただいたのですか?

きくちゆうき:知り合いから紹介していただきました。始める前は難しそうだと思ったけど、やってみたら簡単で良かったです。

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ーー今後の夢や野望がありましたら教えてください。

きくちゆうき:見てくれた人が何か行動を起こしたり、考えが変わるようなメッセージを込めたキャラクターを生み出したいと思っています。自分の描いたキャラクターがフィギュアやおもちゃになり、それを棚に並べることが夢です。海外で個展も開いてみたいです。
自分の人生が終わる時に「大体やり切ったなー」と思えるように、興味あることや色々なことに挑戦して、納得のいく「終わり」が迎られるよう生きていきたいです。
▲書籍化、グッズ販売など精力的に活動中!

ーー読者のみなさんにメッセージをお願いします!

きくちゆうき:この記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。これからも創作活動を続けていきますので、見てくれたら嬉しいです。よろしくお願い致します。 


終わりを意識した『100日後に死ぬワニ』から一貫した姿勢で、創作活動をがんばられているきくちゆうきさん。これからどんな作品を見せてくれるのか、本当に楽しみです!
きくちさんの活動の一端が垣間見られるブログ『きくちゆうきのあれ』も、ぜひチェックしてみてくださいね。


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▲こちらは、11月6日発売予定のきくちゆうきさんの新刊『何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシ


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