勉強法や哲学本を出してきた“ただっち”さんの新刊『夫がいても誰かを好きになっていいですか？』が発売されました。これまでとはちょっと意向を変えた、主婦の恋愛を描いたコミックです。

タイトルにどきりとさせられますが、ストーリーもタイトル通りで、夫の転勤で知らない土地に引っ越してきた結婚3年目の主婦が、バイト先で出会った男性に恋してしまう物語です。ただっちさんのほのぼのしたイラストで、主婦の本音や心情が細やかに描かれ、読む人誰もが共感してしまう部分が散りばめられています。

仕事に忙しくかまってくれない夫、知り合いのいない引越し先で孤独な日々。そんなある日、アルバイト先で出会った1人の男性に恋心を抱いてしまった主人公は、どんな結末を迎えるのでしょう。

仕事の忙しさ、セックスレス、妻への無興味。不倫が起こる数々の要因。

主人公は、28歳のハル。結婚3年目を迎えた時、夫の転勤で知人のいない大阪に引っ越してきます。仕事に忙しい夫とはすれ違い、居場所のない不安から本屋でアルバイトを始めることに。

▲『ただの主婦が東大目指してみた』新刊のお知らせ　より

そこで出会ったのが大学院生のアラタでした。口数が少なくそっけない態度で接するアラタに最初は戸惑いつつも、少しずつ心を通わせ、親しくなっていきます。
夫に隠れてメッセージのやり取りをするようになり、既婚者であることを隠して食事に出かけます。その後、映画に行く約束をしますが、ハルはやはり隠していることが気がかりで、既婚者であることを伝えてしまいます。その後の気になる展開は、ぜひ本書でチェックしてみてください。

ただっちさんは本書について、自身のブログで「自分の中で不倫を合理化していく過程を生々しめに描いた物語です」と紹介しています。“不倫＝正当化されてはいけないこと”ではあるものの、夫の仕事の忙しさ、セックスレス、妻への無興味が、不倫しても仕方ないと思わせてしまいます。心理学を学んでいるただっちさんならではの視点から、心の動きをていねいに描いているのが見どころのひとつ。不倫の罪悪感を感じつつ、恋愛のドキドキや不安、迷いを抱えて葛藤する主人公の姿はグッとくるものがあります。

ただっちさんのブログ『ただの主婦が東大目指してみた』では、本書の内容を一部掲載していくとのこと。本書と合わせて、ぜひブログもぜひチェックしてみてくださいね！

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