1匹のワニが死ぬまでの100日間をツイッターで描き話題になった『100日後に死ぬワニ』を手掛けた、きくちゆうきさんの新刊『何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシ』が発売されました。

何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシ
 きくち ゆうき
 一迅社
 2020-11-06


本作の主人公は、ワニから変わってアザラシです。タイトルにもある通り、何かを掴んでいないと空に飛んで行ってしまうというシュールな設定のアザラシです。掴んでいるものは何でもOK、小石1つ握っていればいいのですが、何も持っていないと空に飛んでいってしまいます。そんな境遇を物ともせず、マイペースに人生を謳歌するアザラシが最高に愛らしく健気で笑えます。

「どうしてアザラシが空を飛ぶの?」という疑問はさておき、まずアザラシの生活を覗いてみてください。オチは毎回、空に飛んで行ってしまうのですが、飛ばされる特性を生かした遊び方や飛ばされないための暮らしの工夫など、クスッと笑える摩訶不思議な世界に引き込まれてしまいます。


▲ブログでも告知されています!


日々突然訪れる、空へのトリップ! フリーダムなアザラシはどこへ行く!?


アザラシの“アザ”くんは、普段は愛用の乗り物に乗っていますが、ふとした拍子に手が離れ、空へ飛ばされてしまいます。なぜ飛んでいくのか、どうやって戻って来るのかは謎に包まれています。好物は魚です。

アザくんには、ガールフレンドのうさちゃんがいます。元気で活発な子ですが、アザくんには優しく2人でいるときはとても女の子らしい子です。でも、どこかドライで強いところがある気になる存在です。

2人を見守る、無口でスマートな友人のくまさんもいます。特技はスケボーですが、物静かで大人びた印象です。

アザくんののんびりした日常に突然、空への旅立ちが訪れます。料理をしているとき、街角で、旅先で、占い師に占ってもらうときなど、手を離した瞬間に始まるのでした。ゆるくて愛らしいアザくんの様子とは裏腹、突然の旅立ちで笑ってしまいますが、そこに至るストーリーやエピソードの選び方がとても個性的です。きくちゆうきさんのカルチャーへの造詣の深さや嗜好性、心地いい“ゆるさ”が今の時代にとてもフィットしているように感じられることでしょう。

また自粛生活が求められる私たちにとって、空に飛んで行ってしまうアザラシの自由さが少し羨ましくも感じます。「どこかに飛んで行きたい」という憧れを、アザラシに置き換えて楽しんでいるのかもしれません。

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「動く→止まる→動く」 より
(スタンプも発売されています! こちらもぜひチェックしてみてくださいね!)

ページの隅には書き下ろしのパラパラ漫画があったり、アザラシが解説する日常のちょっとした英会話なども紹介されています。すみずみまで愛らしく、きくちさんの魅力が堪能できる一冊です。きくちゆうきさんのブログ『きくちゆうきのあれ』と合わせて、ぜひチェックしてみてくださいね!

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