こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
「ライブドアブログ OF THE YEAR 2022」3人目のインタビューは、首都圏近郊を中心にラーメン店の情報を精力的に発信する『麺好い（めんこい）ブログ』管理人のいけ麺さんです。2007年のブログスタート以来、変わらぬラーメン愛と共に誠実な姿勢でブログ運営を続けてきたいけ麺さんにたっぷりとお話を伺いました。


▲グランプリ受賞の記念に、いけ麺さんにすてきな特製イラストをいただきました！ なんとお嬢様が受賞祝いに描いてプレゼントしてくださったそう！

祝・ラーメンブロガー初のグランプリ受賞！ 年間約450杯のラーメンを食べ、毎日ブログを更新！

ーーブログオブザイヤーグランプリ受賞おめでとうございます！ ラーメンブロガーとしては初のグランプリ受賞になりますね。受賞の知らせを聞いたときはいかがでしたか？

ちょっと信じられない気持ちで、本当に実感が湧かないといいますか、「本当に私でいいのかな？」という感じでした。昨年、ベストグルメブロガー賞をいただいて食レポを書いている身としては最高の頂点だなと思ったんですけれども、さらにもっと上の栄誉ある賞をいただきまして、感動と感激で言葉に言い表せないくらいでした。

ーーそう言っていただけると本当にありがたいです！ 2007年にブログを開始され、最近はほぼ毎日更新されていますが取材はなかなか大変ですよね？

そうですね。見ていただくとわかるかと思うんですが、たまに蔵出ししています。本当はその日に食べたものをその日に書く方がアクセス数も伸びますし、反応がいいんです。ただ、仕事で遅くなったり、日曜に家族と家で食事したり、ラーメンを食べられない日があるので土曜日にラーメン店をはしごしてそれを記事にしたりしますね。

ーー年間どのくらいのラーメンを食べられているんですか？

だいたい450杯くらいですね。私はラーメン好きとしては全然少ない方で、知り合いには私の倍くらい食べている人もザラにいます。ただ、量とかペースとかは関係ないですよね。おいしく食べられればいいかなと思っています。


▲中華そば 二階堂＠九段下 : 麺好い（めんこい）ブログより
いけ麺さんに2022年のイチオシラーメン店をお聞きしたところ「いい店があり過ぎて選べない」と、64軒もいただいてしまいました！ その中から編集部でいくつかピックアップしてご紹介させていただきます。

ーー1日の中のどのタイミングでラーメンを食べられるんですか？

平日は仕事が終わってからの夜が多いですね。なので、アクセスがいいので平日はほぼ都内です。コロナで時短営業があったりしたときは、全然お店が開いていなくて大変でしたけど最近また遅くまで営業してくれる店が多くなってきて助かってます。今日もこの後、新しくオープンしたお店に行ってきます（笑）

ーー（笑）さすがですね。新しいお店ってそんなにたくさんあるものなんですか？

東京、埼玉、千葉、神奈川だと必ず1軒は本日オープンのお店があります。大安の日ですと縁起担ぎで、10軒あったりすることもあります。2021年は、チェーン店を除いても1都3県で約1200軒新規オープンしています。なので行きたいお店はいっぱいあるんですけど、全然回れていないですね。

ーーそんなにたくさん新規オープンしてるんですね！ てっきり、これだけ毎日更新されていたらいくお店がなくなっちゃうんじゃないかと思っていました。ラーメン好きにとって首都圏はパラダイスですね。

東京と神奈川はすごいですね。首都圏に住んでると、日本全国のラーメンが食べられるのですごくうれしいです。

ーーちなみに、“ラーメン”と言っても醤油、豚骨、塩、味噌など、本当にたくさんの種類がありますけど、いけ麺さん的に一番好みの味などはあるんですか？

私はつけ麺などがまだ一般的ではなかった頃の古くから食べ歩きしていますので、昔ながらの醤油ラーメンが基本は好きですね。ただ、どんなラーメンも食べてみるとみんなおいしいので難しいですね。みんな好きです（笑）

▲ジンジャーヘッドバッド＠大山 : 麺好い（めんこい）ブログより

 “ラーメン食べ歩きの備忘録”として始めたブログ。今ではお店の方に声をかけられることも

ーーいけ麺さんは毎日ラーメンを食べているとは思えないスリムな体型をされていますが、健康維持のコツなどはありますか？

階段を使うとか一駅歩くとかそれくらいですかね。郊外ですと、駅からお店まで2〜3kmあったりするんですけど、そこを歩いたりしてカロリー消費してますね。移動でポイントがたまる「Miles」というアプリを使っているんですが、登録以来毎月ずっとプラチナステージです。あとは特に何もやってないです。代謝はいいみたいなんですけど。

ーーラーメンブロガーとして、大変恵まれた体質ですね。ちなみに、ラーメンの食べ歩きはブログ開始前からされていたんですか？

ラーメンは好きで食べてましたけど、行く店は決まってましたね。それでも、どの店に行って何を食べていくらでどうだったっていうメモは昔から取っていたんです。でも、昔はパソコンの性能が貧弱で半年分の記録が全部消えちゃったりすることが何度か続いて。ネットに書けば消えないだろうということで、ブログを始めたんです。

ーー最初は備忘録的なものだったんですね。

そうです。本当にメモと日記代わりでした。クラウドに保存というノリでしたね。ただ、新しいお店や話題のお店に行くと読者さんからの反響が大きいんですね。それでどんどん新しいお店に行くようになっていきました。読者の方のおかげですね。

ーーなるほど。ちなみにいけ麺さんは、取材先のお店の方とお話されたりはするんですか？

基本は身分を明かさず覆面取材なんですが、ラーメンを撮影している姿でわかるみたいで、結構お店の人から初来店なのに「いけ麺さんですよね？」って聞かれたりします（笑） びっくりして椅子から転げ落ちそうになるんですけど。

ーーラーメン店で喜ばれることも多いんじゃないですか？

そういうこともまれにありますね。「取材ありがとうございます！」と言っていただくんですが、「こちらこそ、ありがとうございます！」という感じです。


▲一番だしラーメン しんせん＠西調布 : 麺好い（めんこい）ブログより

“NO RAMEN NO LIFE” ブログを続けるモチベーションは「ラーメン愛」と「読者さんからの反響」

ーーひとつの記事をアップするのにはどれぐらいの時間をかけられているんですか？

短くて1時間、長くて2時間ですね。お店の歴史とか、気になったことを調べているとすごく時間がかかったりします。

ーーどこの系列店であるとか、そういうお店の情報も丁寧に書かれていますもんね。

そうですね。間違いがあるとお店に迷惑をかけてしまうので、確認を取ってから書くようにしています。

ーーその甲斐あって、ラーメン好きな方が安心して読めるブログになっているんだと思います。ブログを続けるモチベーションはどこから湧いてきていますか？

やっぱり「ラーメンが食べたい。新しいお店に行ってみたい」という気持ちと、あとは読者の方の「参考になりました」とか「ブログを読んで行ってみたらすごくおいしかったです！」とか、そういう反響がすごくうれしくて、その2つがモチベーションですね。

ーーとてもいい両輪ですね。ブログを長年続けてきてよかったと感じることや、叶ったことなどはありますか？

『TVチャンピオン』でラーメン王になられた方や、ラーメン業界の有名な方などと知り合いになれたり、普通とてもお会いできない方とお会いさせていただけたりするのは得難い機会だなあと思います。あとは読者の方やお店の方に「ありがとう」って感謝していただくのがすごくうれしいですし、よかったです。

ーーブログは、いけ麺さんの中でどんな存在になっていますか？

日常ですかね。ラーメンは日常であり生活そのものですし、ブログも同じですね。「NO RAMEN NO LIFE」という感じです（笑）

ーーそうなんですね（笑） 好きで始めたことが、15年を経ても変わらず好きなままというのはすばらしいですね。

そうですね。ラーメンは変わらずずっと好きですね。


▲東京築地 やよい麺＠新富町・築地 : 麺好い（めんこい）ブログより

いけ麺さんが考える「おいしいお店を見つけるコツ」は？

ーー2022年に行った中で、いけ麺さん的にイチオシのお店はどれですか？

1年間の記事を見直したんですが、「これが1位」というのは選べなくて64軒になりました。これでもがんばって削ったんですけど。

ーー多いですね（笑）

でも、みんなすごくいい店なんです。店主さんに裏話を聞いたりしてしまうと、思い入れも出てきてしまいますし、おすすめは無数に出てきますね。

ーーそうなんですね。いけ麺さんにとってのいいお店の条件ってどんなものがありますか？

もちろんおいしいというのが一番ですけれども、雰囲気とか接客とか価格とか家族連れにも優しいとか総合的にトータルで見ていいと思うお店ですね。ただ一方で、昔ながらの頑固オヤジがやっているような無骨なお店のよさもあるのかなとも思います。

ーーなるほど〜。ちなみに、おいしいお店を見つけるコツなどはありますか？

食べログやGoogle マップなどでクチコミが多い店は単純においしいお店だと思います。クチコミが増えると、その信ぴょう性も上がってきますね。「訪問客数の多さを見てみる」というのは、簡単においしいお店を見分けるコツではあると思います。

ーークチコミ数を目安にするというのは、初心者でもわかりやすくて使えそうですね。

そうですね。ただ、私は誰も書いていないところも探していくので、「今後に期待！」というお店に当たることもあります。