こんにちは、ライブドアブログ編集部です。
「livedoor CREATOR OF THE YEAR 2024」4人目のインタビューは、移住先のドイツでの経験や、友人の実体験を元にしたエッセイなども描く大人気漫画ブログ『ぱんをたずねて2000里ちょい』管理人のぱん田ぱん太さんです。
ドイツから毎日更新されているぱん太さんに、たっぷりとお話をうかがいました。
特別な年だった2024年! 2作目の書籍化、そして完全新作漫画も書籍化
――グランプリ受賞おめでとうございます! 受賞された今のお気持ちを教えていただけますか?オブザイヤーイベントは2018年からワールドワイド賞、2019~2022年は各年の干支賞、2023年はブログ職人賞…と毎年賞をいただいて、その頃から変わらずブログ更新を続けているので、きっと今年も何かしらもらえるはずとは思っていたけど…。
まさかそれがグランプリだったとは予想もしていなかったので、受賞ご報告メールをいただいた時は飛び上がって喜び、すぐに友達や恋人に報告しました。本当に嬉しい!
2024年はとても特別な年!
2023年の7月にブログに投稿した漫画が初の書籍化されてからちょうど1年。2024年の7月に同じくブログに投稿した漫画が2作目の書籍化を果たしました。
それをきっかけに11月末に3冊目となる完全新作漫画を出版させてもらえて。そして実は現在4冊目の原稿を執筆中です! 本当に大きな進歩があった年でした。
――充実した1年だったのが伝わります。今年書いたブログのイチオシ記事はありますか?
ライブドアブログさんが運営する「YoMuRy」というサイトで『妻にモラハラされてます』という、とある既婚男性を主人公にした創作漫画を連載しています。
タイトルからも察すると思いますが、『妻にモラハラされてます』の主人公・杏介くんの奥さん・柑奈さんを主人公とした漫画なんです。
2人の視点からそれぞれの物語を見てみると…あれ? 同じ出来事なのに、まったく印象が違う…? そんなふうに首を傾げてしまう構成になってるので、両方読んでもらえると嬉しい!
――ぱん太さんの作品は「YoMuRy」と「Kindle」で大ヒット、大活躍されておりますが、何か反響はありましたか。
「YoMuRy」や「Kindle」でヒットした作品は、やっぱり他の媒体でもバズることが多いです。
例えばTikTokとかで一気に再生回数が伸びたりするので驚きます。1つの媒体でバズった作品は、他の媒体でもちゃんとバズるんだっていうのがよくわかって。
反響はすごいたくさんコメントが来ます。良いものも悪いものも。
――半分経験したようなことをストーリーにされているからこそ、みんな共感しやすいんでしょうか。
話にも入りこんでしまってそういう気持ちになっちゃうんですよね。多分、自分の身近にいる誰かと重ねているんだと思う。
自分が経験したようなことをストーリーにしたい。みんなが「あ、なんか身に覚えがある」ってなるような話をいつもテーマにしたいと思っています。
――今年ライブドアと一緒に進めて良かったことはありますか?
「YoMuRy」での連載は、今現在もとても楽しくやっています! やっぱり1人でやるのとは違って、ライブドアブログさんという強いバックボーンがあると宣伝力も段違い。
私の作品をより多くの方に見つけてもらえることに尽力してもらえるから、1人で漫画を描くよりもライブドアブログさんの元で頑張ってきてよかったと思っています!
――ありがとうございます! ライブドア社と一緒に取り組みをしていただいて、印象に残ったことやお気づきの点はありましたか?
「会社」という影響力をいただけるということ。個人だとやっぱり影響力の限界があって。
――今年印象に残った出来事は何がありますか? 嬉しかったこと、面白かったことなどお聞かせください。
▲1000.ドイツの国際離婚と親権① 離婚を決める前の生活:ぱんをたずねて2000里ちょいより
――私生活のことはYouTubeでも発信されていますよね。
全然全然。一応収益あるけど本当にわずかだし、YouTubeは記録だと思っています。本当に自分のための記録でやっていて、ブログはお仕事で動画は遊びですかね。
私が個人でやっても、結局のところフォロワーとおすすめとかで見てくれる人たちしか来ないです。
それで地道にやっていくという手もあるけど、やっぱり会社の力は違うなと感じています。具体的に言うとライブドアの公式SNSのアカウントで紹介されるとすごく反響があります。
――今年印象に残った出来事は何がありますか? 嬉しかったこと、面白かったことなどお聞かせください。
私生活関係ですが、愛する一人息子が9月から(私たちはドイツ在住なので、9月が入学式です)小学一年生になったこと!
私のブログを昔から読んでくださっている皆さんはよく知っているけど、私は息子がまだほとんど赤ちゃんだった頃に壮絶な泥沼離婚と親権争いをして。
それもエッセイ漫画にしてブログに投稿しているので、ご興味がある方はぜひブログを見てほしいです。
この先どうなることか、という感じだったけど、現在はすっかり生活が落ち着いて。息子は私の家から毎日元気に小学校に通っています!
▲1000.ドイツの国際離婚と親権① 離婚を決める前の生活:ぱんをたずねて2000里ちょいより
――私生活のことはYouTubeでも発信されていますよね。
全然全然。一応収益あるけど本当にわずかだし、YouTubeは記録だと思っています。本当に自分のための記録でやっていて、ブログはお仕事で動画は遊びですかね。
「絵を描くこと」自体に苦労した当時。ブログを始めてからは私生活がより充実!
ドイツに移住して、ベビーシッターのお仕事をしていた頃に、シッター先の子どものかわいかったエピソードを日本流の四コマ漫画にしてご両親にプレゼントしたことです。
ヨーロッパでは日本ほど漫画文化が浸透してなくて「漫画を描ける」ということ自体が珍しくて。かわいい我が子のエピソードが漫画になるというのは特別だったみたいで、とても喜んでもらえました。
その時に、私はいわゆるプロの雑誌で連載しているような本格的な漫画は描けなくとも、こういった簡素な漫画は描けるんだということに気づいて。
同時期に「絵日記ブログ」という文化が存在することをたまたま知って、ライブドアブログで絵日記ブログを立ち上げて、ドイツでの出来事を8コマ漫画の形にして発信していくことになったのがきっかけです。
――ブログを始めたての頃に一番苦労したことはなんですか?
私は絵日記ブログを始めるまで絵のことを何も知らなくて。やっぱり「絵を描くこと」自体に苦労しました。
ネタは次々に思いつくのでセリフと構成だけはすぐに完成するけど、特に「人間の造形」や「背景」は難しくて。
初期のブログ記事は本当に背景がグチャグチャだったり、体全体や手足など細かい作画のバランスがウニャウニャしていて、ヘタクソすぎて自分で見ると笑ってしまいます。
ブログの主人公、つまり自分自身のキャラを人間型ではなく動物型にしたのは、実はそれが理由でもある。描くのが楽という(笑)。
ブログの主人公、つまり自分自身のキャラを人間型ではなく動物型にしたのは、実はそれが理由でもある。描くのが楽という(笑)。
――そんな苦労があったんですね! ぱん太さんの絵は可愛らしいのでヘビーな内容の話も、絵で緩和されているような気がします(笑)。
ありがとう! でも画力は自分の能力の中で、一番下にあると思っています。
――漫画のストーリーはどこからインスピレーションを得ているんですか?
私生活の自分の人間関係から、主にちょっとネガティブなことがあった時とかに、その時の心理を調べて、「そういうことだったんだ。漫画にしてみんなにも聞いてもらおう」と思って描くことが多いですね。
――ほとんどご自身で体験されたことなのですか?
フィクションももちろんあります。でも、フィクションとノンフィクションの概念って難しいと思っていて。
自分が体験したことじゃなくても、どこかで見たことがあることとか、そういう記憶が元になっていることもあるから、 完全なフィクションってなんだろう。その概念がわからない。私のフィクションは誰かのノンフィクションですよ、みたいな感覚かもしれないですね。
――ブログを更新することに対して、どのようにモチベーション維持をしていますか?
モチベーション維持で頑張ったことは、2017年2月にブログを始めて以来ただの一度もないです。
――ブログを更新することに対して、どのようにモチベーション維持をしていますか?
モチベーション維持で頑張ったことは、2017年2月にブログを始めて以来ただの一度もないです。
なんでかと言うと、私は常に漫画にしたい内容が頭の中に詰まっていて、それに発信の頻度が追いつかなくて困っているくらいだから。
「ネタが無い。何を描こう!?」という悩みとは無縁かな。私の利き手が5~6本あるなら、1日に5話くらい更新したいのですが、残念ながら利き手は1本しかなくて(笑)。
ネタが無いことが無いので、ネタ帳がどんどん更新されていくの。あ、これ描きたい、あれが描きたいってあふれています。
――そのバイタリティはどこから来るんですか?
わからん。人生楽しいってこと! 生活は普通ですけどね。子どもと平穏に生きてます。
わからん。人生楽しいってこと! 生活は普通ですけどね。子どもと平穏に生きてます。
――ブログを始めてから、嬉しかったこと悲しかったことなど、何かエピソードがあれば教えてください。
ブログがきっかけで私生活がより充実したこと! ブログを通じて出会って、今はプライベートで連絡を取り合って、日本に行くたびに会っている友達がいます。
大人になってから、まして海外在住となると新しい友達と知り合えるのは貴重だし、しかも普段からブログを読んでもらっているから私の基本的な価値観を知ってくれていたり、近況を知ってくれていたりするから、まるで長く知っている友達のように仲が深めやすいです。
▲2446.生まれて初めて読者さんオフ会を開いた時の話⑥:ぱんをたずねて2000里ちょいより
▲2446.生まれて初めて読者さんオフ会を開いた時の話⑥:ぱんをたずねて2000里ちょいより
大好きなブロガーさんもいて、ライブドアの『ほわわん絵日記』のけえこさん。私は彼女を崇拝しています!
ほんとに憧れの存在で彼女自身や、彼女の家族の人格、あり方、ブログの内容とかも大好きで要するに大ファン。私の推し推しのブログです!
――けえこさんのブログ面白いですよね! ぱん太さんの推しポイントを教えてください。
とにかく彼女は人が読んで幸せになる記事しか書かないと思っています。家族の仲の良さも伝わって、こんなに素敵な家族がいるんだって。読んでいて夢を見させてくれるの。
けえこさんのブログは私にすごく幸せと癒やしをくれるんです。
――今年ブログやSNSなどクリエイターとしての活動でチャレンジしたことはありますか?
やっぱり今年の一番大きなチャレンジは、KADOKAWAさんと制作した「完全新作漫画」。
これまでの漫画は、私が1人で好き勝手に考えて描いて、好きな時に投稿していたけど、きちんとKADOKAWAの編集者さんと構成を考えて、練って、校正に出して、修正をして世に出す。
1人でブログやSNSに投稿する漫画と違って、本当にたくさんの方が書籍の制作に関わっているんだなあと実感するのは、私にとってとても新鮮なことでした。
――今年一番大変だったことはなんですか?
今年2月に2冊目の書籍『ちっちゃくてかわいいワタシ』のお話をKADOKAWAさんからいただいて、その制作を始めて7月に出版しました。
落ち着いてすぐに3冊目『ママ友4人の誰かが夫と不倫している』の打ち合わせや制作を開始して、11月に出版…する前に、ほぼ同時進行で現在出版予定の4冊目の原稿を執筆中です!
ぱん太さんの新刊『ママ友4人の誰かが夫と不倫している』
ぱん太さんの新刊『ママ友4人の誰かが夫と不倫している』
もちろんそれらを普段のブログ記事の更新、家事育児をこなしながらやっているわけで、「大変だったこと」というより現在進行形でずーっと大変だけどとっても充実してる! 夢に向かって頑張り続けます!
「ルーティン人間であること」。私は毎日必ず一定の睡眠時間を確保して、必ず1回は外に出て、必ずお仕事や自分磨きのノルマを毎日こなします。
また、ルーティン人間である代わりに「無理はしないこと」を自分に約束しています。無理をすると続かないから。
どんなに小さなことでも毎日欠かさずやっていれば、ゆっくりでも必ず前に進むから。
2023年の7月に初の書籍化で、そこから音沙汰なくってめちゃくちゃ焦っていました。
半年ぐらい経ってKADOKAWAさんから「2冊目行きましょうか」と話が来た時に、もう一度ここからスタート地点に立ったと思いました。
――夢を叶えるために努力したことは何ですか? クリエイターのみなさんにアドバイスをお願いします!
楽しくやる! 描くこと、アウトプットすること。自分が描くこと自体を楽しくやらないと続かないぞって私は思いますね。
インタビューでも「モチベーションの維持をどうしてますか。」という質問あったけど私はこれはちょっと答えに困っちゃう。(笑)
私にとってはモチベーションは、維持するものじゃなくて、常にあるものなので。
私にとってはモチベーションは、維持するものじゃなくて、常にあるものなので。
2025年は「バズ」をもう一度経験したい! いま連載中の作品、これからの共同作品に一層力を入れていきたい!
――来年の抱負や目標、ライブドアと一緒にチャレンジしたいことなどはありますか?いわゆる「バズ」をもう一度経験したい。
私はブログに投稿した連載作品「インスタにネイル写真をアップしたら最強にめんどくさいことになった」がX(当時Twitter)でバズったことで書籍化を果たして、今に繋がっているけど実はバズ自体はそれ以来まだ経験していない。
悲しいことに、そのバズによって一時期15万人に膨れ上がったインスタグラムのフォロワー数は現在12万人台にまで減ってしまって。
Xもゆっくりと減り続けているんですよね。色々なSNSを利用して、また多くの方が目に留めてくださるような作品を作りたいと思っています!
そのために、ライブドアさんの「YoMuRy」で連載している作品や、今後共同で制作していく作品などにより力を入れたいです!
――読者やファンのみなさんに伝えたいことはありますか?
私が今現在色々な場でお仕事をいただいて、こうして賞に選んだりしていただけるのは、本当にみなさんのおかげ。
私がまだ無名だった頃からブログを読んでくださっている皆さんに特にお伝えしたいことは、私はあの頃と変わらずずっと私であるということ。どうかこれからも、私と一緒に道を歩んでください!
最初から見てくれている皆さんも、最近見始めてくれた皆さんも、これから私が今後どう成長していくか見守ってほしいです。よろしくお願いします。
元気いっぱいにインタビューに答えてくださったぱん太さん。作品の面白さはもちろん、日々楽しく過ごされているエネルギッシュさも人気の理由のひとつだと思いました。『ぱんをたずねて2000里ちょい』、ぜひチェックしてみてくださいね。
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